CULTURE CITY OF AMORPHOUS <平成最後の>と一度でも口にした者共を、少なくとも文学界は処分すべきである / 菊平成孔の最後の日——連載「次の東京オリンピックが来てしまう前に」25 2019.04.30 TUE 「2020年」に向けて、大なり小なり動きを見せ始めた東京。その変化の後景にある「都市の記憶」を、音楽家/文筆家の菊地成孔が、極私的な視点で紐解く連載シリーズ第25回! TEXT BY NARUYOSHI KIKUDAIRA ILLUSTRATION BY YUTARO OGAWA ノロマもここに極まれり、自分の名前に「平成」の「成」が入っていることに、更には、「平成孔」とすれば、「たいら なるよし」と読め、これが植木等が演じた伝説の<無責任男>である「平等(たいら ひとし)」へのオマージュになることに、この3月の終わりぐらいに気がついた私は、一体30年間何をし