かつて、喫茶店や職場のデスクで当たり前のように吸われていたタバコ。しかし、健康意識の高まりや、路上喫煙禁止、副流煙による第三者の健康被害など、さまざまな要因によって喫煙率は年々下降の一途を辿り、愛煙家の肩身はどんどん狭くなっている。 そんな中、喫煙者のライフスタイルに寄り添うWebメディア「ケムール」が密かな盛り上がりを見せている。喫煙にまつわるコンテンツを発信している同サイトは一見、時代の流れに逆行するニッチなメディアにも見えるが、実は落合陽一氏やひろゆき氏といった今をときめくビッグネームが続々と記事に登場しているのだという。喫煙具メーカーがほそぼそと運営するオウンドメディアがなぜ著名人たちを惹きつけているのか? 編集部の面々に話を聞いた。 (左から)「ケムール」編集部の藤岡さん、浅見さん、祢津さん、柳沼さん 「ケムール」が誕生したのは、2020年4月のこと。運営母体は80年以上にわたっ