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藤崎剛人の検索結果1 - 17 件 / 17件

  • ウエストランドM-1優勝に寄せて|藤崎剛人

    2022年、ウエストランドが第十八回M-1グランプリ王者になった。このことは一般的には、「人を傷つけないお笑い」あるいは「コンプライアンスへの配慮」というトレンドの終焉であると捉えられている。しかし少なくとも5年以上前から「ソルジャー」(『ウエストランドのぶちラジ!』リスナー)である自分からみれば、そのような評価にはかなり違和感がある。 優勝以来、ウエストランドは様々なメディアでインタビューを受けているが、自分たちを反コンプラ時代の寵児として扱われることを井口はかなり警戒している。その話題になると井口は相槌すら返さないし、露骨に話題を変えようとする。逆にパンサー向井のラジオでは、悪口漫才の時代が来たとは思わないという向井の見解に、井口は同意しているのである。 私の考えでは、ウエストランド井口は、毒舌によって建前を壊すことが笑いになると考えているよりは、建前を理解しつつも偏見や悪意が現れてし

      ウエストランドM-1優勝に寄せて|藤崎剛人
    • 《論破王を「論破」する》ひろゆき本はなぜ売れるのか?「バカ」を出し抜く“危ない思想” 藤崎剛人|文藝春秋digital

      9月9日にサントリーホールディングスの社長である新浪剛史社長がオンラインセミナーで発言した「45歳定年制」は、大きな議論を巻き起こした。どちらかといえば否定的な意見が多数となる中、肯定的な意見を述べる者もいた。西村博之、いわゆるひろゆきもその一人だ。彼は19日、TBS系「サンデー・ジャポン」に出演した際、「45歳定年制に反対している人って、無能だけど会社にしがみつきたいという人だと思うんですよね」と述べた。また、9月19日には「仕事が向いてないならベーシックインカムで暮らす社会でいいかと。」とツイートした。 「論破」のカリスマと化したひろゆき 匿名掲示板『2ちゃんねる』の創設者として知られるひろゆきは、近年このような「辛口」コメンテーターとして、テレビなどでの需要が急速に高まっている。YouTube の個人チャンネルや著作物等も、特に若い世代に人気だという。「論破」という言葉も流行っている

        《論破王を「論破」する》ひろゆき本はなぜ売れるのか?「バカ」を出し抜く“危ない思想” 藤崎剛人|文藝春秋digital
      • 立憲民主党の「消費税還付法案」を支持する|藤崎剛人

        最近の野党は、文字通り右も左も消費税減税を主張しています。これは考えてみれば不思議なことです。なぜなら、世論調査の結果から分かるのは、世論は消費税は上がるときは反対運動が広がるが、いざ上がってみると減税運動にはそこまで積極的にならない、というものだからです。2021年の衆議院選挙でも、消費税については特に大きな争点になっていたとは言い難いでしょう。もちろん消費税には逆進性があり、庶民の家計を圧迫する要因のひとつです。しかしながら、ほぼ全ての野党が減税にベットするような税制かと言われれば疑問です。 もちろん消費税が安くなることにこしたことはない。しかし全体で20兆円以上の税収となっている消費税を減税するならば、その穴埋めをどこかでしなければなりません。維新や国民民主党が狙っているのは福祉カットです。「世代間格差」というトンデモ理論を根拠に、高齢者福祉を削り、「生きるに値しない生」をつくりだそ

          立憲民主党の「消費税還付法案」を支持する|藤崎剛人
        • ライフハック、やりがい搾取、個人主義…“NewsPicks系”な人々の「不自由な思考」 藤崎剛人|文藝春秋digital

          先日、何気なくテレビのニュースを見ていると、「世界的に原油価格が高騰」の話題が取り上げられていた。ガソリンや灯油価格が上がり、深刻な問題となっていると報じられたのちに、あるビニールハウス農家のインタビューが映った(テレビ朝日系『報道ステーション』10月27日放送)。答えているのは20代から30代くらいの青年で、今年は燃料費が15%上がっただけでなく、ビニールの値段も高騰しているので大変だという。 印象に残ったのはここからだ。彼はこの危機に対処するために、他の農家との差別化を図るなど創意工夫の営業努力で乗り切るつもりだと答えた。原油価格高騰に対しては、政府にも早急にできることがある。たとえば石油にかかる税金や消費税を一時的に減免するだけでも、事業者や生活者はかなり楽になるだろう。しかしこの青年は、政府に対する不満を口にすることも、何かを要請することもなかった。 すべてが“自己責任”でいいのか

            ライフハック、やりがい搾取、個人主義…“NewsPicks系”な人々の「不自由な思考」 藤崎剛人|文藝春秋digital
          • 『鬼滅の刃』鼎談企画 文学・思想編(長谷川晴生×藤崎剛人×髙橋優):文化の旅へ急がず焦らず参ろうか|髙橋優

            (2024年2月18日追記) 本記事の剽窃が発覚しました。詳細はこちらの記事をご参照ください。 はじめに 前回鼎談(歴史編)に引き続き、ゲストを入れ替えて『鬼滅の刃』に関するオンライン鼎談を実施した。今回は「文学・思想編」と題して、文学・思想研究者の二人をお招きした。前回鼎談のテーゼを踏まえつつも、また別の着眼点から議論を尽くすことで、『鬼滅の刃』をさらに立体的に把握することが可能となった。私としても、切り口一つで作品の風景を一変させられる批評という営みの豊かさを再認識することができ、大いに刺激を受けたところである。以下では、歴史研究とはひと味もふた味も違う文学・思想研究の奥深さ、その一端が読者諸賢の眼前に広がることだろう。 参加者(敬称略) 長谷川晴生(はせがわ・はるお) 最近は「ヨーロッパの右翼に詳しい人」という扱いを受けているものの、本人としてはドイツの文学と思想を学んでいるつもり。

              『鬼滅の刃』鼎談企画 文学・思想編(長谷川晴生×藤崎剛人×髙橋優):文化の旅へ急がず焦らず参ろうか|髙橋優
            • 革命と救世主|藤崎剛人

              宇宙小戦争 3月に公開された『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』は、1985年の旧作ストーリーを全体的には踏襲しつつ、幾つかの点で改変が見られた。「女の子を危険な目に合わせるわけにはいかない」から「君ひとりを危険な~」への台詞変更などジェンダー的視点からの改変もみられたが、根本的な作品テーマに関わる変更としては、巨大化が果たす役割の違いがある。 旧作では、巨大化はドラえもんたち及びピリカ星を救うための決定的な役割を持つ。今作でも、巨大化はドラえもんたちの生命にとっては確かに決定的なのだが、巨大化が始まる前から革命はすでに始まっている。ピリカ市民を決起させたのは巨大な異星人たちではなくパピの演説である。パピは姉を救うために独断行動したとみられていたが、実はそうではなかった。パピは自身と姉の生命をもろとも差し出して、ピリカ市民を立ち上がらせようとしたのだ。物語の転換点はこの瞬間にあ

                革命と救世主|藤崎剛人
              • 人権活動家北守氏(hokusyu82)こと藤崎剛人氏、宇崎ちゃん献血ポスター反対意見をとんでもない差別雑誌に掲載する

                北守 @hokusyu82 ハーバー・ビジネス・オンラインに、宇崎ちゃん献血ポスター問題について、記事を書かせていただきました。よろしければ。 【HBO!】「宇崎ちゃん」献血ポスター、なぜ議論がこじれるのか hbol.jp/205032 @hboljpより 2019-10-26 09:23:49 まとめ 扶桑社ハーバー・ビジネス・オンライン@hboljp 「『知恵遅れ』『死ね』はあなたみたいな人に使うのは問題ない」との.. のいほいこと菅野完さんのアカウントが凍結されました。 それを受けて、ツイッター上では、菅野完氏の過去ツイートが掘り起こされ、凍結されてもしかたないとの意見も多く出ています。 ところで、扶桑社のハーバー・ビジネス・オンラインのアカウントが菅野完氏の凍結について、ツイッター社に抗議をツイートしました。 あるアカウントの人が、菅野氏の過去ツイートのスクリーンショットとともに、

                  人権活動家北守氏(hokusyu82)こと藤崎剛人氏、宇崎ちゃん献血ポスター反対意見をとんでもない差別雑誌に掲載する
                • 書評:綿野恵太『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社、二〇一九年)|藤崎剛人

                  この本の結論、すなわち、我々は「経済と差別というふたつの領域で平等を求める」「ポリティカル・コレクトネスを大義とした、古臭い左翼であり、新しい左翼でもある」と宣言すべきだという結論*1には異論はない。 だが、私が思うのは、この本の内容に代表されるように、なぜ人は、差別の問題とその解消をひたすら訴えかけるような現在の反差別運動にひとつの行き詰まりを感じてしまうのか、ということである。小説でもテレビドラマでもよい。10年前、20年前、30年前のコンテンツを見てみるがいい。いかに現在の視点からは耐え難い差別表現が随所にみられることか。そしてそれらは現在、いかに解消されてきたことか。現在のバックラッシュが激しいとはいえ、昔からバックラッシュはあったのであって、今日がこれまで続いてきた反差別運動の最終地点だと主張する根拠はないだろう。 とはいえ、現在の反差別運動がとりあえずぶち当たっている問題につい

                    書評:綿野恵太『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社、二〇一九年)|藤崎剛人
                  • 5/19ヘイトデモと管理する警察について|藤崎剛人

                    5月19日の日曜日、「日の丸街宣倶楽部」というレイシスト団体が、埼玉県蕨市でヘイトデモを行うということで、カウンターに行ってきた。 蕨や川口など埼玉県南部でクルド人を中心とした外国人差別が激しくなっていることについては、以前『ニューズウィーク 日本版』のコラムに書いた。 https://www.newsweekjapan.jp/fujisaki/2024/02/post-65.php 日本における差別に対するカウンター行動といえば、いわゆる「しばき隊」から派生した「C.R.A.C」系の運動が有名だ。しかし私は、その「C.R.A.C」史観からみれば、「あまりうまくいかなかった」とされる「左翼系」のカウンター行動に参加していた。 差別デモのカウンターに行くのは、ほぼ10年ぶりだろうか。昔のことを思い出しながら向かう。 レイシスト5人・カウンター100人・無数の警察官現場につくがレイシストが見つ

                      5/19ヘイトデモと管理する警察について|藤崎剛人
                    • 『正論』8月号の三浦小太郎氏のコラムについての反論|藤崎剛人

                      今年5月に『ニューズウィーク日本版』に書いたコラム「入管法「改正」案、成立すれば日本は極右の理想郷になる?」が、雑誌『正論』8月号に掲載された評論家の三浦小太郎氏の記事「ウイグル人救えた入管法改正案」で批判されていたので、簡単にだが応答してみよう。 まず、満州国の「多民族国家」性を肯定してみせたり、フランスの国民連合を極右として認めなかったりしているのは、いかにも偏向した「保守」的世界観であり、ご愛敬といった感じだが、ここでは特に触れない。 このノートで問題にしたいのは、私が5月のコラムで批判した入管法改正案の三浦氏による擁護である。三浦氏はまず、この法案の重大な問題点のひとつとされる、難民申請を二回までに限り三回目以降の強制送還を可能にするルールの採用を、「新しい資料」とともに再申請したものを除く条項を理由に擁護する。このルールによって排除されるのは、「何度も申請要求を同一資料で繰り返し

                        『正論』8月号の三浦小太郎氏のコラムについての反論|藤崎剛人
                      • 7/3講演会情報|藤崎剛人

                        7/3講演会情報

                          7/3講演会情報|藤崎剛人
                        • Amazon.co.jp: 日本を壊した安倍政権: 上西充子 (著), 織田朝日 (著), 海渡雄一 (著), 日下部智海 (著), 佐藤治彦 (著), 鈴木エイト (著), 清史弘 (著), 薗部雄一 (著), 田中信一郎 (著), 藤崎剛人 (著), 牧田寛 (著), ハーバー・ビジネス・オンライン (編集): 本

                            Amazon.co.jp: 日本を壊した安倍政権: 上西充子 (著), 織田朝日 (著), 海渡雄一 (著), 日下部智海 (著), 佐藤治彦 (著), 鈴木エイト (著), 清史弘 (著), 薗部雄一 (著), 田中信一郎 (著), 藤崎剛人 (著), 牧田寛 (著), ハーバー・ビジネス・オンライン (編集): 本
                          • 雁琳(がんりん) on Twitter: "北守超先生こと藤崎剛人超先生が凍結!!!!!きたあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!「北」だけに、きたあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!超先生、今どんなお気持ち?????どんなお気持ち?????" / Twitter

                              雁琳(がんりん) on Twitter: "北守超先生こと藤崎剛人超先生が凍結!!!!!きたあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!「北」だけに、きたあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!超先生、今どんなお気持ち?????どんなお気持ち?????" / Twitter
                            • 松本人志はお笑い界を支配しているか|藤崎剛人

                              先日、オリエンタルラジオの中田敦彦が、お笑い界における松本人志の影響力を問題視する動画を出した。これに対して動画内で名前を出された粗品の相方のせいやが反応するなど、多くの芸人や著名人が言及する事態となっている。 中田の主張は、現在のお笑いジャンルのほとんどが松本人志によって牛耳られており、その枠内でしか芸人は評価されないため、お笑い界のイノベーションが起こらなくなっている、というものである。松本は漫才、コント、大喜利、トークといった様々な大会を「主催」している。面白いとは松本人志が評価するということであり、逆に彼がつまらないといったものは世の中的にもつまらないというレッテルを貼られてしまう、というのだ。 日本のお笑い界が現状のままでいいのか、という点については、とりあえず議論しない。私自身の考えでは、大阪維新(あるいは自民党政権)と吉本興業の政治的結びつきなども含めて、現状のままではよくな

                                松本人志はお笑い界を支配しているか|藤崎剛人
                              • 維新よりもむしろ国民民主党のほうが、「現役世代への支援」を旗印にしながら弱者を攻撃するネット・ポピュリズムに染まっている/福祉には頼らないから減税してほしいという人は新自由主義者(藤崎剛人氏) - kojitakenの日記

                                岸田文雄政権が極端なといえる不人気に陥っているが、これには「増税メガネ」なる、主にネットの右派によるあだ名に岸田が過剰反応したことによる自滅ではないかと私は考えている。一番最初にそれに気づいたのは、いつだったかnews23で小川彩佳が「岸田総理が『増税メガネ』というあだ名を気にしている」と言った時だ。このニュース番組の視聴率は非常に低いようだが、しばしばアーリーアダプタ的な情報発信がある。旧弊依然を感じさせる保守的な大越健介の報道ステーションよりよほど良いと私は思うが、残念なのは番組作りにいま一つ「熱」が感じられないことだ。これは以前に星浩と雨宮塔子がメインでやっていた頃や、そのさらに前の頃から全然変わっておらず、あれでは「報道のTBS」の名が泣くと思う。 まずいえることは「純減税」では絶対にダメだということで(なぜなら再分配の原資が減ってしまうから。その行きつく先は赤木智弘氏が指摘する通

                                  維新よりもむしろ国民民主党のほうが、「現役世代への支援」を旗印にしながら弱者を攻撃するネット・ポピュリズムに染まっている/福祉には頼らないから減税してほしいという人は新自由主義者(藤崎剛人氏) - kojitakenの日記
                                • 平林緑萌 on Twitter: "北/守さん業績ないって聞いてたけどマジでなかった。論文二本か〜って一本は修論やないかい!→藤崎剛人 - 研究者 - researchmap https://t.co/5Bm3LNAgqX"

                                  北/守さん業績ないって聞いてたけどマジでなかった。論文二本か〜って一本は修論やないかい!→藤崎剛人 - 研究者 - researchmap https://t.co/5Bm3LNAgqX

                                    平林緑萌 on Twitter: "北/守さん業績ないって聞いてたけどマジでなかった。論文二本か〜って一本は修論やないかい!→藤崎剛人 - 研究者 - researchmap https://t.co/5Bm3LNAgqX"
                                  • 藤崎剛人|note

                                    5/19ヘイトデモと管理する警察について 5月19日の日曜日、「日の丸街宣倶楽部」というレイシスト団体が、埼玉県蕨市でヘイトデモを行うということで、カウンターに行ってきた。 蕨や川口など埼玉県南部でクルド人を中心とした外国人差別が激しくなっていることについては、以前『ニューズウィーク 日本版』のコラムに書いた。 https://www.newsweekjapan.jp/fujisaki/2024/02/post-65.php 日本における差別に対するカウンター行動といえば、いわゆる「しばき隊」から派生した「C.R.

                                      藤崎剛人|note
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