ドーン!ドドーン! 「お母さん、今の花火!?」 「そだよ、運動会決定だね、頑張ってよ!」 「やったぁ!兄ちゃん運動会やるよ」 「うん、晴れて良かったな。亜夢は何に出るんだ?」 「亜夢はね、徒競走とー、玉入れとー、レンタルファイトとー、ホークダンス!」 「フォークダンスな、レンタルファイトはもしかしてまた飯杉先生の実況付き?」 するとお弁当を作ってた母親が 「いいじゃない!盛り上がって、亜夢は何をレンタルするのかな?」 「何かね、物だけじゃなくて人もレンタルするんだよ、メガネの人とか、五年女子とか」 「じゃ亜夢、六年男子だったらすぐ兄ちゃんのとこ行きなよ!」 「うん!六年男子、六年男子、六年男子…」 亜夢は呪文を唱えるようにしてトイレに行った。 「幸星、早く行くんでしょ?」 「うん、高学年は色々係があるから、だから今日は集団登校無し、亜夢どしよ?」 「大丈夫、お母さん達と行くから」 「わかっ