しばらく間があいてしまいましたが、「子ども脱被ばく裁判」続編です。 先日は今野寿美雄・原告団長へのインタビューを紹介しました。記事は下のようなやりとりで終わっています。 ウネ でも、これまで7年間の裁判での収穫もあるのですよね。 今野 もちろん。これまでやってきたから、得たものもたくさんある。一番はやっぱり、「あの二人」を証言台に引っ張り出したことだね。 今回はここから始めたいと思います。 今野氏が言う「あの二人」。そのうちの一人は、山下俊一氏です。原発事故当時、山下氏が福島で何を話したのか、その発言にはどんな意図があったのか、地裁判決は「山下発言」にどのような評価を下したのか。数回に分けてふり返りたいと思います。 第一回目は「当時、山下氏は福島で何を話したのか」です。 【「100ミリ以下は安全」発言の山下氏】 山下氏は2011年当時、長崎大学の教授です。放射線防護、放射線から身を守ること