「経済自由化の評価:合成コントロール法による検証」(“Assessing Economic Liberalization Episodes:A Synthetic Control Approach”)――ワーキングペーパー版はこちら(pdf)――と題された論文で、アンドレ・ビルマイヤー(Andreas Billmeier)&トマソ・ナンニチーニ(Tommaso Nannicini)の二人が経済自由化政策の効果を検証している。具体的には、1963年から2005年までの間にあちこちの国で断行された「市場の拡大――とりわけ、(貿易障壁の軽減・撤廃を通じた)市場の開放――を後押しする包括的な改革」が検証の対象となっており、「処置群」たる国々(経済自由化に踏み切った国々)の1人当たりGDPの軌跡と「合成対照群」の1人当たりGDP(処置群たる国々が経済自由化に踏み切らなかったと想定した場合の1人当たり