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  • 手取り19万円の栄光の終わりに

    舵のない舟 かくて早くも彼の心は、洗練された隠遁の地、心地よき無人の境、人間的愚かさの絶えざる氾濫を遠く逃れた、びくとも動かぬ、なまぬるい方舟を夢みつつあった。 ユイスマンス『さかしま』 さかしま (河出文庫) 思えばおれの人生というのは舵のない舟に乗って川を流れてきただけだ。みすぼらしい帆や、壊れかけのエンジンはついていたかもしれない。ただ、流れてくるように、流れてきた。 おれは人生に興味がなかった。正確にいえばおれはおれの人生に興味がなかった。明日、どうしよう。五年後、どうしよう。大人になったら、どうしよう。なに一つ向き合ってこなかった。 親だとか誰かだとかにいわれるがままに、適当に流れてきた。意思というものがなかった。 べつに親だとか誰かだとかを信じていていたとか、そんな話もない。自分は確固たる意思をもって、意思を持たずに生きてきた。 人生の岐路に立って自分で道を選んだという覚えもな

      手取り19万円の栄光の終わりに
    • これをやると「言語化が苦手な人」と、意思の疎通がしやすいかもしれない。

      様々な会社に訪問していると、それなりの頻度で「言語化が苦手な人」に遭遇する。 例えばこんな具合だ。 「プロジェクトの基本要件を一つにまとめてマネジメントしたいんだけど。 例えば、一部のプロジェクトで必要なリソースを最初に一つの大きな枠組みで決めて、それを全部に使う、そんな感じ。」 「言葉にできてるじゃない」と思う方もいるかも知れない。 だが、本当に言語化の苦手な人とは、「言葉にはできているのに、その内容が、他の人にとって難解過ぎる人」なのだ。 「言葉が出てこない」 「説明しにくい」 「なんと言えばいいのか迷う」 というのは、実は「言語の苦手な人」よりもかなりマシである。 なぜならば、「言語化できていない」という認識を自分自身で持てるからだ。 それに対して、真に言語化の苦手な人は、自分自身で「言語化が苦手」と気づいていない可能性が高い。 前職にもこんな人がいたが、 「あの人、あたまが良すぎて

        これをやると「言語化が苦手な人」と、意思の疎通がしやすいかもしれない。
      • 「ゲーメスト」でハガキ職人を目指す過程で知った、人に読ませる文章を書くことのむずかしさ

        「雑誌の投稿コーナーに載る為に必死に文章を練習して、他人に読んでもらう文章を書くことの困難さに気付いた人」というのがどれくらいいるのか分かりませんが、私はその中の一人です。 この記事で書きたいことは、大体以下のような内容です。 ・昔、「ゲーメスト」という超面白いゲーム雑誌がありました ・読者投稿コーナーに掲載される為、いわゆるハガキ職人を目指して頑張っていました ・全然載らなかった為、兄に頼み込んで投稿内容を添削してもらいました ・その時の兄の言葉で、「文章というものは、書いた本人が読む時と他人が読む時で全く違うものになる」ということに気づきました ・兄に添削してもらうようになってめでたく投稿コーナーへの掲載の夢が叶い、以来文章を書き続けています ・載らなくても載らなくても全く飽きずに投稿し続けた、という諦めの悪さも、一つの資質だったのかも知れません ・どんな文章であれ、「レビュー」「壁打

          「ゲーメスト」でハガキ職人を目指す過程で知った、人に読ませる文章を書くことのむずかしさ
        • 女子からの告白を信じたら人生が破綻するからやめろ

          「『ろくでもない上司とのつきあい方』というタイトルで、講演をお願いします」 朝日新聞さんから、そんなオファーを頂くことがあった。 なんとかなるだろうと引き受けたものの、何を話せば良いのか考えあぐねたまま、開催日はもう数日後に迫っている。 そして今、ただでさえ薄い髪がますます薄くなるほどに、頭を抱えている。 「そんなもん、答えあるわけ無いじゃん…」である。 そして世の中にはこんな、答えがないはずのものを解説する本や言説が溢れているのだろう。 「この1冊で誰だって大金持ち」 「エリートビジネスマンになる方法5選!」 まさに今、それを100人の聴衆を前に話せと言われ、悩んでいるというわけである。 そんなことで頭を抱えている時、ふと昔の記憶がよみがえった。 そうか…あれこそまさに、「ろくでもない上司とのつきあい方」の本質じゃないのか、と。 何かがおかしい… 話はもう、40年近く前のことだ。 中学校

            女子からの告白を信じたら人生が破綻するからやめろ
          • 男のプライドを尊重し、おぢに恥をかかせない。これぞ、頂き女子の作法。

            詐欺などの罪で懲役9年、罰金800万円の判決を受けた「頂き女子りりちゃん」の恋愛詐欺マニュアルが出回っている。正確には、マニュアルのWeb魚拓だ。 彼女が逮捕される前、有料で販売されていたものだという。 元ガールズバー経営者だった25歳の女性が、大金を貢がせた51才の男性に刺殺された事件を受けて、X(旧Twitter)ではりりちゃんを持ち上げるポストが急増した。 殺害されてしまった女性は、男性が大切にしていた車やバイクを売らせてお金を作らせたあげく、お金を受け取った途端に冷淡になるなど、りりちゃんがマニュアルで指南していたことと正反対の行動をとっていたそうだ。 りりちゃんのマニュアルでは、 「趣味のあるおぢは狙うな。趣味を売ってお金の工面をさせると、トラブルになりやすい」 「お金をいただいたら、自分がどのように助かったかを報告し、盛大に感謝を伝えるアフターケアが大切」 などと説かれていたら

              男のプライドを尊重し、おぢに恥をかかせない。これぞ、頂き女子の作法。
            • これからの時代に必須な「考える力」を身につける5つの方法

              テクノロジーの飛躍的な向上により、あらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な状況にある時代。 人間ならではの「考える力」の重要性が増しています。 本記事では、今後ビジネスパーソンとして活躍していくうえで必須な「考える力」を身につける方法についてご紹介します。 考える力とは その言葉の通り「自分の頭で考える力」のことですが、これからの時代に必要とされる「考える力」とは、こういった能力のことを指します。 自分が保有している知識を世の中にある情報と関連付けながら、今どのようなことが起こっているか、これからどのようなことが起こりそうか考察する。 課題を見つけ、その解決プロセスを考案し、新しい価値を生み出す。 社会人基礎力の1つである「考え抜く力」 2006年に経済産業省が提唱した「社会人基礎力」の1つに、「考え抜く力」が含まれています。 「社会人基礎力」は元々、第四次産業革命の下

                これからの時代に必須な「考える力」を身につける5つの方法
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