売り上げを拡大しているクラシコムが運営するECサイト「北欧、暮らしの道具店」。写真をふんだんに使った商品ページだけでなく、特集やコラムといった読み物が充実し、そのコンテンツが多くの人を集める鍵になっている。連載9回目の今回は、クラシコムの根幹であり強さの源泉であるコンテンツ制作の裏側、編集力に迫る。 なぜ、クラシコムは多くのファンの心をつかむコンテンツを生み出せるのか――。その理由を探るために、まずは編集チームについて詳しく見ていきたい。 今から遡ること約10年。2012年にコンテンツ制作を担う編集チームがクラシコムに誕生した。以前は、商品ページなどのコンテンツを、バイヤーなど別の仕事を担当するスタッフが制作していたが、ビジネスの拡大と共にコンテンツに力を入れることになり、独立した編集チームが編成されたのだ。 現在、テキストベースのコンテンツを制作している編集チームは2つある。1つは、コラ