ガートナーのハイプ・サイクルにあてはめると、Rubyは2010年代の初頭に「幻想期」を迎え、現在は「幻滅期」から「安定期」にさしかかるころだと考えられます。つまり、しばらく前の「過剰な期待」の時期を越えて、(たまに反動から過小評価されるものの)実体通りの正当な評価を獲得しつつある時期ということです。 しかし、そのような観点なしに話題性だけで評価すると、Rubyが「かつて人気があったが凋落した言語」と見えるので、それをもって「Rubyは死んだ」というようなブログ記事などが毎年のように登場します。「死んだイヌを叩く」ような態度は褒められたものではないような気もしますが、まあ、人間の性というものでしょう。 実際にはRubyは死ぬどころか発展し続けているのですが、コミュニティの外にいる人には見えづらいのかもしれません。中にはこのような状況を皮肉っぽく「Rubyは毎年死んでいる」というように表現する