いまや世界の2大航空機メーカーとなったエアバスが初めて手掛けた旅客機「A300」シリーズ、その現役機はごく少数です。草創期モデルであることからエアバスらしくないコックピットを持つこのモデルに、初の「魔改造」が施されました。 TDA→JAS→JALでおなじみだった「A300」シリーズ いまや世界の2大航空機メーカーとなったヨーロッパのエアバスが、初めて世に出した旅客機が「A300」シリーズです。 このシリーズはおもに、初期の「A300B」と、2人乗務制などの改修を加えた発展型シリーズ「A300-600」に大別できます。「A300B」はTDA(東亜国内航空)で1981(昭和56)年、日本初のエアバス機として導入され、社名変更によりJAS(日本エアシステム)、さらに合併でJAL(日本航空)に引き継がれました。「A300-600」は、JASで1991(平成3)年に導入、その後JALでも2011(平