休暇中に香港と中国・深センに行ってきたので、現地で普及するモバイル決済サービス「WeChatPay」を使ってみた。日本人が現地でこのサービスを使うには乗り越えるべき障壁がいくつかあるが、アプリの準備から金額のチャージ、そして現地での支払いまで、成功と失敗の顛末(てんまつ)を紹介したい。 中国のモバイル決済普及率は98%超え? 日本では2004年ごろから非接触型ICカード技術の「FeliCa」を使ったモバイル決済サービス「おサイフケータイ」が始まったが、それを含む日本のモバイル決済全体の普及率は、16年時点ではわずか6%にとどまっている。一方、お隣の中国都市部では、近年急速に普及が進み、普及率が98.3%に達しているとの報道もある(いずれも日銀調べ)。いまだ現金しか使えない店舗も多い日本と比べると驚異的な数字だ。 中国のモバイル決済を後押ししたのは、「WeChatPay」(微信支付)と「Al