例えば日本から北米に旅行するとき、行きは帰りよりも飛行時間が短いことはよく知られています。上空には「ジェット気流」という強い西風が吹いていて、行きの飛行機は気流に乗って、帰りは逆らって飛ぶため時間が変わるのです。 またジェット気流は一般的に冬の方が速くなるので、冬の方が夏よりも短時間で北米に着きます。 このジェット気流のおかげで、大西洋横断路線における飛行時間の記録が打ち立てられました。 大西洋横断路線で最速記録その記録を作ったのが、ニューヨーク・JFK空港を8日に出発し、ロンドン・ヒースロー空港に9日に到着したブリティッシュ・エアウェイズ(BA)112便でした。 通常の旅客機による、大西洋横断路線のこれまでの最短飛行時間の記録は、2018年1月にノルウェー・エアシャトルが打ち立てた5時間13分でした。しかしFlight Radar24によると、BA112便はそれよりも17分短い、4時間5