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  • 万城目学氏、直木賞を受賞する - この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

    昨年、十二月二十一日のことである。 森見登美彦氏は、万城目学氏と、ヨーロッパ企画の上田誠氏との忘年会に参加した。年末の京都に清らかなおっさんたちが集う忘年会も、すでに六回目を数える。 「六回目といえば」 ということで、万城目氏が新作『八月の御所グラウンド』で六回目の直木賞候補になっているという話になった。 しかし万城目氏の顔つきは暗かった。 「どうせあかんねん」 「待ち会はしないんですか?」 「そんなもんせえへんわ。いつもどおりにしてる」 それはいかん、と登美彦氏は思った。度重なる落選にウンザリする気持ちはよく分かるが、直木賞はようするに「お祭り」なのであって、盛りあがらなければ損である。「待ち会」は落ちてからが本番なのだ。落選したってええじゃないか! 「何をいじけてるんです。待ち会やりましょう!」 「なんでやねん!」 「やるなら東京まで行きますって」 「あ、それなら僕も行きます」と上田氏

      万城目学氏、直木賞を受賞する - この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ
    • 角換りは終わったのかについて1万文字程度で | やねうら王 公式サイト

      先月のゴールデンウィークに行われた第33回世界コンピュータ将棋選手権(WCSC33)で弊やねうら王チームが準優勝したあと(この準優勝は本当に準優勝であって、ビールにおつまみで乾杯するという意味ではない)、角換りという戦型について以下のツイートをした。 角交換と言う戦型が終わった。 1886局面の指し手を覚えるだけで先手側は公開されてる水匠(探索局面数は1億までの任意)に対して評価値+300に出来ることが証明された。 大会で上位のソフトは+300から逆転は97%ぐらいありえないので(手数で引分はある)つまりは将棋AIの世界では角交換の後手は必敗。 — やねうら王 (@yaneuraou) May 8, 2023 この前者のツイートにはインプレッションが172万もあり、Yahooニュースや朝日新聞デジタルなど多くのメディアで取り上げられた。 AIで角換わりが終わった? 藤井聡太竜王「こちらの立

      • 角換わり腰掛け銀の先手必勝定跡|ペンギンクミマヌ

        1章 必勝定跡の威力 2022年12月3,4日(土,日)に第3回電竜戦という将棋ソフトの大会が行われた。その大会では水匠が優勝した。水匠によると角換わりの冒頭のテーマ図では先手必勝らしい。開発者が大会前に調査したところ,なんと先手が100戦100勝であった。つまり必勝定跡があるのだ。電竜戦においてその定跡が使用された。大会でもこの定跡が現れると,全て勝利を収めていた。 ではテーマ図に至る過程を見ていこう ☗7六歩 ☖8四歩 ☗2六歩 ☖8五歩 ☗2五歩 ☖3二金 ☗7七角 ☖3四歩 ☗6八銀 ☖7七角成 ☗同銀 ☖2二銀 ☗3八銀 ☖7二銀 ☗3六歩 ☖3三銀 ☗4六歩☖6四歩 ☗3七桂 ☖4二玉 ☗1六歩 ☖6三銀 ☗9六歩 ☖1四歩 ☗7八金 ☖9四歩 ☗4七銀 ☖7四歩 ☗6八玉 ☖7三桂 ☗2九飛 ☖8一飛 ☗4八金 ☖6 二金 ☗5六銀 ☖5四銀 ☗6六歩 ☖5二玉 $☗6九玉☖

          角換わり腰掛け銀の先手必勝定跡|ペンギンクミマヌ
        • ここまで調べた 持将棋と千日手【1】「持将棋」編|将棋史学同人

          〈著〉けんゆう 〈監修〉将棋史学同人 はじめに はじめまして。私は普段、将棋棋士成績DBというサイトを作ったり棋士の成績を眺めてニヤニヤしながら生きています。そして、対局規定の変遷について体系的にまとまった資料が見つからないためずっと困っています。 というのも対局データをまとめる際にどうなってこっちが勝ちになったのか、反則は、持ち時間は等々、のような取り扱いを正確に行うには対局当時の規定がわからないと判断できないこともあるからです。日本将棋連盟は「規定が変わりました!今まではこうだったけどこれからはこうです!」みたいに公告してくれるわけでもないので変更がいつ起きたのかを調べるのは困難でした。 そういう状況で国立国会図書館デジタルコレクションに全文検索が追加されました。これはかなり画期的なもので、調べたいことがどこにあるのかわからない場合でも検索をかければこの本のここにあるよと教えてくれるの

            ここまで調べた 持将棋と千日手【1】「持将棋」編|将棋史学同人
          • プロの振り飛車 現在地 ー2020年3月ー|遠山雄亮/将棋プロ棋士

            この記事では、振り飛車においてプロで頻出の戦法を一つずつ取り上げ、2020年3月時点での状況を書いていきます。 目次もあるので、ご自分のお好きな戦法だけでも読んでみてください。 ※3/21午前中に公開した記事は、公開日時に誤りがあったため、21日夕方に再アップしました。「スキ」をいただいた皆様、申し訳ありません。 はじめに ここ数年、プロでは「振り飛車が苦しい」という声を耳にします。 その理由として、将棋AIが振り飛車に厳しい評価をくだすことがあげられます。 しかし、本当にそうでしょうか。 私は数年前まで振り飛車党でした。その時よりいまの振り飛車は面白く、魅力的です。 将棋AIは進化の過程上、居飛車に比べて振り飛車の学習が足りていません。そのため、AIには振り飛車の魅力がまだわかっていないのだと思います。 将棋AIの判断にブレがあるため突き詰めた研究がしづらく、そこが魅力と語るプロの振り飛

              プロの振り飛車 現在地 ー2020年3月ー|遠山雄亮/将棋プロ棋士
            • 「読み」を分解して考察してみた〜最速で初段になる将棋戦術〜|将棋ウォーズ

              今回は、将棋の「読み」について、考察していきます。 「読み」とはいったいどういうことを行なっていてどういう力が必要なのかというところを紐解いていき、棋力向上にはどのような力を身につけていけばいいか考えるきっかけになればと思います。 読みの力の三要素読みには以下の3つの要素が必要だと考えられます。 直感力 形勢判断力 探索力 直感力ある一局面で正しい候補手を瞬時に想起する力のことを直感力と呼ぶことにします。 ある程度棋力がついてくると、局面を見たら瞬時に候補手がいくつか浮かんでくるようになります。 その速度が直感力の要素の一つです。 ただし、その手が悪手であったら意味がありません。良い手を思いつくことができるか、これも直感力の大事な要素です。 着手可能な手を全通り考えていたらキリがありません。正しそうな手を候補に挙げてから先を考えることで、効率的に読むことができるようになります。 形勢判断力

                「読み」を分解して考察してみた〜最速で初段になる将棋戦術〜|将棋ウォーズ
              • 現代角換わり腰掛け銀2023 ~「▲4五桂」をめぐる冒険~|遠山雄亮/将棋プロ棋士

                はじめにnoteに現代角換わり腰掛け銀について書いてから早3年。 時代は流れ、現在では、藤井聡太竜王の得意戦法として猛威を振るっています。 ここから、現代角換わり腰掛け銀の現在地について書き進めていきます。 9000字近い長文になりますが、わかりやすく書いたつもりです。 詳細な変化については、書籍等でご確認ください。 「▲4五桂」の代表的な局面 今回のテーマといえる「▲4五桂」(△6五桂含む)の代表的な局面を挙げました。これらの図を一つずつ理解していくことで、現代角換わり腰掛け銀を理解できるようになるはずです。 では、「▲4五桂」をめぐる冒険に出発しましょう。 7九玉型での▲4五桂3年前に書いた記事はこちら。 現代角換わり腰掛銀の「テーマ図」での後手の8つの手段を解説! その時の現代角換わり腰掛け銀の「テーマ図」は今も変わりません。 3年前の記事では、後手には8つの選択肢があることを一つず

                  現代角換わり腰掛け銀2023 ~「▲4五桂」をめぐる冒険~|遠山雄亮/将棋プロ棋士
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