政府は公的年金に上乗せする私的年金のiDeCo(個人型確定拠出年金、イデコ)について、掛け金の上限引き上げを打ち出す。運用次第で老後の所得を増やせる仕組みを拡充し、岸田文雄政権が掲げる資産運用立国の実現につなげる。政府は6月にまとめる経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に上限引き上げの検討を明記する。自民党金融調査会が政府への提言で「年末にかけて議論される年金改革の中でイデコについては加
政府が個人型の確定拠出年金「iDeCo」について、掛け金の上限引き上げを検討することを、来月とりまとめる「骨太の方針」に明記する方針であることがわかりました。 【図解】「新NISA」で高まる投資機運 あらためて知りたい…どんな制度? iDeCoは公的年金に上乗せする、老後の資金づくりのための年金制度の一つで、個人が掛け金を積み立てて運用し、60歳以降に受け取ることができます。 現在の掛け金の上限は、自営業やフリーランスの人は月に6万8000円、企業年金がない会社員は月に2万3000円などとなっていますが、政府は来月にまとめる経済財政運営の指針、いわゆる「骨太の方針」で、掛け金の上限引き上げを検討することを明記する方針です。 高齢者を支える現役世代の数が減り、将来の公的年金の給付水準が下がる見通しの中、iDeCoの拡充で老後の資産形成を後押しする狙いです。
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