映像化された「失恋ショコラティエ」なども手掛けた漫画家・水城せとな氏と、『劇場』(20)も好評を博す行定勲監督。不確かで不格好な“愛”を見つめ続ける、作り手2人の初顔合わせが実現した。9月11日公開の映画『窮鼠はチーズの夢を見る』だ。 本作は、7年ぶりに再会した大学の先輩と後輩の関係が変遷していくさまを描いたラブストーリー。「自分を好きになってくれる女性」との受け身の恋愛ばかりを繰り返していた恭一(大倉忠義)の前に、大学の後輩だった今ヶ瀬(成田凌)が現れる。今ヶ瀬から「ずっと好きだった」と告白された恭一は、戸惑いながらも徐々に彼を受け入れようと努めていく。 漫画家と映画監督。表現方法が異なる両者だが、「物語を作り上げる」という点では共通している。ならば、互いに見ている“世界”はどう違うのか? 水城氏と行定監督が考える、「愛」というテーマから、キャラクター造形、ビジュアル面での作りこみについ