どの企業も、AIツールのトレーニングにインターネットからスクレイピングした大量の著作物を利用しており、それらの著作物に対して対価を支払っていないことや、AIツールが著作物を表示する可能性があることについては否定していない。この場合はすべてユーザーに責任がある、というのがグーグル、オープンAI、マイクロソフト(マイクロソフトはオープンAIに巨額の投資をしている)らの意見だ。 グーグルは、AIツールが「学習データからコンテンツを複製させられた」場合、そのようなデータが表示されるのを防ぐための努力をした開発者に責任はないと主張している。 「AIシステムがユーザーから権利を侵害するアウトプットの生成を促される場合、その結果として生じるすべての責任は、侵害の直接的な原因行為を自発的に行った当事者であるユーザーに帰属してしかるべき」(グーグルが著作権局に寄せたコメントより) さらにグーグルは、自社のよ
スライド作成ソフト「PowerPoint」の共同開発者であるデニス・オースティン氏が亡くなりました。76歳でした。 Dennis Austin, software developer who created PowerPoint, dies at 76 - The Washington Post https://www.washingtonpost.com/obituaries/2023/09/08/dennis-austin-software-developer-powerpoint-dies/ PowerPoint co-creator Dennis Austin is dead at 76 - The Verge https://www.theverge.com/2023/9/9/23865578/dennis-austin-powerpoint-co-creator-died Be
米Microsoftは8月17日(現地時間)、深度センサーカメラ「Azure Kinect Developer Kit」の生産終了を発表した。技術はパートナーエコシステムが存続させるので「これで終了するわけではない」としているが、2010年発売のXbox 360用モーションコントローラ「Kinect」から始まったKinectブランドはついに消滅する。 初代Kinectは、Xbox 360のモーション追跡カメラセンサーだった。これは大ヒットとなり、その後、Windows PC版も発売された。 だが、次の世代のXbox Oneでは途中からKinectのバンドルはなくなり、2017年にはXbox One用Kinectセンサーの生産を終了。翌年にProject Kinect for Azureを発表した。これは、深度カメラ、TOF方式の距離画像センサー、マイク、加速度センサーを搭載し、Azure
Microsoftは8月31日(米国時間)、「Release v0.73.0 · microsoft/PowerToys · GitHub」において、Microsoft PowerToysの最新版となる「Microsoft PowerToys v0.73.0」を公開した。PowerToysはMicrosoftが開発および提供するオープンソースのユーティリティソフトウェア。Windowsの日常的なタスクを効率化するための機能を実装する取り組みが続けられており、一部の機能はWindowsの正式な機能として取り込まれている。 Release v0.73.0 · microsoft/PowerToys · GitHub Microsoft PowerToys v0.73.0ではバグの修正や細かい機能追加・更新などが行われたほか、新しいユーティリティとして「トリミングとロック」(Crop And L
マイクロソフトのRPAツール「Power Automate Desktop」、自動実行中は別画面になり人間の操作を邪魔しない「Picture-in-Picture」機能がプレビューに マイクロソフトは同社のRPAツール「Power Automate Desktop」の新機能として、ロボットの自動実行中は画面を自動的に別の仮想デスクトップ画面に切り替えることで、自動実行中でも並行して人間が通常の操作を行える「Picture-in-Picture」モードのプレビュー公開を開始しました。 これまで自動実行中はコンピュータが画面を占有していた Power Automate Desktopは、人間がマウスやキーボードを操作するのと同じようにコンピュータに操作を覚えさせ、それを自動実行させることが可能です。 これまではコンピュータが自動処理を行っている最中は、コンピュータが画面上でアプリケーションの起
Microsoftの開発するWindowsでは、ライバル企業のソフトウェアやサービスからMicrosoft製のものへ移行することを促すポップアップがたびたび表示されてきました。新たに、デスクトップ上に「Chromeの既定の検索エンジンをMicrosoft Bingに切り替えましょう」というポップアップメッセージが表示されるようになっています。GIGAZINEの編集部で使用しているPCでポップアップが表示されたため調べたところ、複数のユーザーが同様のポップアップについて報告していることが確認できました。 問題のポップアップが以下。 ポップアップには「Chrome で既定の検索エンジンを Microsoft Bing に切り替えます。」と表示されており、Bingに切り替えることの利点として「検索時に Microsoft Rewards ポイントを獲得する」「AI 搭載の検索エンジン、新しい B
概要 Optimal BizのWindows AgentはながらくVisual Studio 2005とVisual Studio 2015を併用してビルドする必要がありました。Visual Studio 2015化対応は2012年のVisual Studio 2012化対応からスタートしていましたが、対応範囲の大きさからモジュールごとにVisual Studio 2015化対応を行ってきました。そして2024年リリースのBiz 9.19.0にてVisual Studio 2015化対応は完了を迎えました。 しかし、埋め込まれたバグの修正にはCOMの理解が不可欠であったため、2020年代に突入した今になって私達はこれまで正面戦争を避けてきたCOMを0から学び直す必要がありました。そしてATLの不思議な挙動やSTAにおける再入との戦いを乗り越え、無事にリリースされました。 はじめに Opti
公正取引委員会は、巨大IT企業からの人材引き抜きに乗り出す。巨大ITへの規制が強化される中、各社は中央省庁の官僚を採用して守りを固めており、巨大ITの内情に通じた人材を獲得して対抗する。 【図表】ひと目でわかる…携帯電話OSのシェア 巨大ITやその取引先で4年以上の実務経験がある人を対象に、10月に募集を始めた。特定の業種に絞って人材の獲得を目指すのは異例という。政府の規制が自社に有利になるように働きかける「政府渉外」の経験者を念頭に、まず1人を採用する。採用後は主に、公取委側に立って巨大ITと折衝する役割を担う。 「GAFA」と呼ばれるグーグルやアップルなどの日本法人では、経済産業省や総務省、公取委の出身者が政府渉外の担当幹部を務めている。官庁の実務や政治家との折衝に通じた元官僚が政府との交渉を担う構図で、公取委は巨大ITの人材を逆に取り込んで折衝を有利に進めたい考えだ。
プレゼンにおけるスライド作りや文章も、ChatGPTと相談しながら作成することで効率的に準備を進めることができます。文章やデータに至るまで、説得力のあるプレゼンにするために、ChatGPTはどのような提案をしてくれるのでしょうか? AI活用コーチとしても活躍する谷口恵子氏の著書『AI仕事革命 ‐ChatGPTで仕事を10倍効率化‐』(リチェンジ)より、ChatGPTを活用したプレゼン資料の作成方法をみていきましょう。 プレゼン資料の文章を作成しよう プレゼン資料の骨子ができたら、引き続きChatGPTに手伝ってもらって、プレゼン資料に載せる文章を作りましょう。 【プロンプトの型】 以下の構成に沿って、プレゼン資料に載せる文章を作ってください。 ・各スライドの見出し部分は30文字以内、内容部分は合計200文字以内で文章を入れてください。(1) ・複数のポイントを記載する場合には箇条書きにして
Microsoftは2010年から「Windows Phone」と呼ばれる、スマートフォン向けOSやハードウェアの開発や提供を行っていました。しかし、Windows Phoneは後継の「Windows 10 Mobile」を最後に2019年にサポートが終了しています。そんなWindows Phoneについて、Microsoftのサティア・ナデラCEOが「携帯電話事業からのMicrosoftの撤退はもっとうまくできたはずだ」と語っています。 Microsoft CEO Satya Nadella admits giving up on Windows Phone and mobile was a mistake - The Verge https://www.theverge.com/2023/10/24/23930478/microsoft-ceo-satya-nadella-mobile
Microsoftの標準フォントとして長らく活躍してきた「Calibri」に代わる新しいフォントとして、「Aptos」が登場しました。これに伴い、Word、Outlook、PowerPoint、ExcelといったOffice製品のデフォルトフォントがAptosに変更されることも明らかになっています。 A change of typeface: Microsoft’s new default font has arrived | by Microsoft Design | Jul, 2023 | Medium https://medium.com/@MicrosoftDesign/a-change-of-typeface-microsofts-new-default-font-has-arrived-f200eb16718d Hand-drawn characters, variable t
Windows 11や10は、ウェブサービスのアカウントである「Microsoft(MS)アカウント」でサインインするのが原則だ。そのメリットは、複数のパソコンでデータや設定を同期できることにある。 ところが、このMSアカウントに対してユーザーの拒否反応が広がっている。主な理由は3つある(図1)。 図1 Windowsやマイクロソフト製アプリの多くは、Microsoft(MS)アカウントでサインインして利用する。サインインによってOSやアプリの利便性が向上するとされているが、上の3つのような問題が生じたことで、拒否反応を示すユーザーも少なくない。ここでは、MSアカウントの実態を見ていこう 1つは、MSアカウントとOneDrive(マイクロソフトのクラウドストレージサービス)がひも付けされていること。MSアカウントを登録すると、有無をいわさずOneDriveの勝手なデータ同期が始まる。 2つ
Stable Diffusionは文字や画像を元に新たな画像を生成してくれるAIですが、実行環境としてPythonが必要とされてきました。そんな中、ONNXモデルおよびONNX Runtimeの活用とC++での実装でPythonへの依存をなくし、Xbox上で動作させることに成功した猛者が登場しました。 Stable Diffusion running on Xbox Series X and S for the first time - YouTube 左端の大きなアイコンが今回作成された「Unpaint」というアプリ。記事作成時点ではストアには存在せず、インストールするにはユーザーが自分でパッケージに署名する作業が必要になります。Xbox Series XおよびXbox Series Sのどちらでも動作可能とのこと。左の大きな画面にXbox Series Xの出力が表示されています。 起
Microsoftの次世代OS「Windows 12」(仮称)は、買い切りではなくサブスクリプション形式で提供されることになる可能性が指摘されています。Windows愛好家のコミュニティではしばらくの間「次期Windowsはサブスクリプション形式で利用することになるのでは」と予想されてきたそうで、それが実現する可能性が高まっているわけです。 Windows 11 / 12 auch als Abo-Version für normale Nutzer? Hinweise in der Canary - Deskmodder.de https://www.deskmodder.de/blog/2023/10/04/windows-11-12-auch-als-abo-version-fuer-normale-nutzer/ Microsoft might want to be making
Windows 95/NT 4.0からあったWordPadがついに廃止 Windowsの標準アプリとして長らく含まれていた「WordPad」が廃止になる。今秋のWindows 11 Ver.24H2から同梱されなくなるようだ。これにより、Windows単体では、RTF形式のファイルを編集できなくなる。 といっても多くの人は、RTFファイルなんか使ってないだろう。まあ、Microsoftの考えも理解できないわけではない。ユーザーが少ないプログラムのメンテナンスをいつまでも続けたくないのだ。 すでに時計やカレンダーのプログラムがなくなり、電卓はオープンソースになった。Windowsに付属する「アプリケーション」と呼べるプログラムは段々と減っている。もっともWindows 1.0xの頃は、サードパーティアプリケーションがまったくなかったため、必要なものであった。 WordPadの廃止に関しては、
空前のAIブームの中にあって、その開発の現場で「一人勝ち」とも言うべき圧倒的なシェアを誇っているNvidia(エヌビディア)のGPU向け開発環境「CUDA」。IntelやAppleといったライバルたちを尻目に、いかにしてCUDAはトップに登り詰めたのでしょうか。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では世界的エンジニアとして知られる中島聡さんが、CUDA誕生の経緯から業界の「事実上の標準」となるまでを詳しく解説。さらにMicrosoftが5月20日に発表した「Copilot+PC」に関して、中島さんが注目したポイントを記しています。 ※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:NvidiaのCUDAが今の地位を築いた経緯 プロフィール:中島聡(なかじま・さとし) ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシ
Recallは、かつてWindows 10に搭載されていた『タイムライン』の拡張版といった機能。アクティブな画面のスナップショットを数秒ごとに常時取得し、スライダーで遡ったり、Copilotを通じて内容を検索できる機能です。 記録したスナップショットはCopilot によるAI検索が可能。たとえば数日前にWEBで検索して見たページが思い出せないような場合、覚えている要素、たとえば「赤い車」や「白いスニーカー」などと検索すると、撮影されたスナップショットの中から該当するものを見つけてくれます。 単に過去の画像を表示するだけではなく、その時に使用していたアプリを開くこともできるようになるとのことです。 (▲画像:Recall機能のデモ。スライダーで過去に遡って画面を見られる) スナップショットはPCのローカルストレージ内に保存し、デバイス上の暗号化とBitLockerで保護します。特定のユーザ
ユーザーの立場ではAIネイティブな働き方が身近に迫っており、データサイエンティストやMLエンジニアにとってはGPTを活用した開発を意識する必要が出てくる中、マイクロソフトの取り組みやML開発のパラダイムシフトをご紹介する「ChatGPTによって描かれる未来とAI開発の変遷」。ここで日本マイクロソフト株式会社の蒲生氏が登壇。続いて、ML開発において、“学習させたかのように振る舞わせる”ためのアイデアを紹介します。前回はこちらから。 これまでのML開発は「学習」部分の工夫が肝だった 蒲生弘郷氏:残り20分になりましたが、ちょっとここからは重い、GPT開発についてです。「ML開発の今まで」。「GPTはすごいしAzureの説明はわかったよ」という話になるんですが、実際にどう作ればいいのか知っていかないとなかなか厳しいところもあるので、ここの説明をしたいと思います。 ここから先はけっこう専門的な内容
Windows 95やWindows 98、Windows NT 4.0といったWindowsの古いバージョン向けにMicrosoftがリリースした「最終バグ修正プログラム」および「ソフトウェアアップデート」をまとめたプロジェクトが「Windows Update Restored」です。 Windows 95, 98, and other decrepit versions can grab online updates again | Ars Technica https://arstechnica.com/gadgets/2023/07/windows-95-98-and-other-decrepit-versions-can-grab-online-updates-again/ 古いバージョンのWindowsは、記事作成時点のWindows 11のような組み込み式のアップデーターでは
マイクロソフトは、自動で文章などを作る生成AIの事業で、データセンターの拠点をすべて日本国内に切り替え、情報管理の強化を進める方針を明らかにしました。 マイクロソフトは、企業向けなどの生成AIの事業を手がけていて、AIの機能を担うデータセンターの拠点は、アメリカと欧州に置かれていました。 発表によりますと、会社は、東日本にあるデータセンターを拡充し、AIの機能を新たに日本国内に置くということです。 生成AIをめぐっては、データセンターの拠点が海外にあることで機密性や重要性の高い情報管理に対する懸念が指摘されています。 会社は、生成AIの事業ですべてのデータのやりとりを日本国内で行うことで、情報管理の強化につながるとしています。 また、生成AIの事業の拡大に合わせて、今後、西日本にあるデータセンターの拡充も検討していくとしています。 生成AIの情報管理をめぐっては、NECも日本国内にあるデー
はじめに Windows NT は最初のバージョンから POSIX 準拠です。当時の POSIX で標準化されていた POSIX API を実装しており NIST が POSIX 準拠であると認めています。その資料も公開されています。 NIST(National Institute of Standards and Technology)とは、アメリカ合衆国の連邦政府機関の一つで、科学技術に関連する標準についての研究などを行う機関。主に度量衡や計測・計量についての標準を管理したり、関連する科学研究や技術開発を推進している。1988年に前身のNBS(National Bureau of Standards:国立標準局)から改組された。 いつの間にやら某所の Windows に関する POSIX の説明があまりにも酷いデタラメな内容に書き換えられていたので、ここに「1993年から Window
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