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  • いつもの岸辺を - NIIGATAさんぽびと

    ふらりと足が向いたいつもの水辺。 いつもの道順でもうひとつの池へ。前回の続きです。 弁天池から隣の長仙坊池へ。 こちらも農業用のため池で、木々に囲まれた広い景色が気持ちいい。 隙間から水を覗きながら。 いつもと同じ岸辺にしゃがみこんで。 このなんでもない草にレンズを向けるのが、もうお約束のようになってしまった。 もし、ここの草たちを撮った回数を競うランキングがあったら、間違いなく私が世界一でしょう。 エントリーは私一人ですけどね…(笑) 些細な被写体なのに、こうしているといつも気持ちがリセットされる。ホント安上がりな趣味です… 動き続ける水を凝視していると、自分の位置感覚まで揺れてくる。見つめすぎ注意(笑) もう支柱だけになってしまった小さなデッキ。 若い銀杏の木もだいぶ大きくなってきた。草むらにはハルジオンがたくさん。 糸のような花びら。可憐な見た目とは裏腹に、生命力の強い花。 フキの葉

      いつもの岸辺を - NIIGATAさんぽびと
    • どんな願いも - NIIGATAさんぽびと

      千年以上前から新潟の繁栄を見守ってきた白山神社は、 どんな願いも祈願できる新潟の総鎮守。前回の続きです。 梅園を楽しんだ後、随神門をくぐって本殿へ。 白山神社には多くの神様が祀られていて、 その中で代表的な神様は「菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)」。 加賀の霊峰白山頂上に祀られている女神で、別名、白山比咩(しらやまひめ)大神。 「結ぶ」力に優れるとされる。 この「結ぶ」というご利益が実にオールマイティーで、 良縁を結ぶ(縁結び)はもちろんのこと、家族の絆を結ぶ(家内安全)、 志望校との縁を結ぶ(受験合格)、取引を結ぶ(商売繁盛)、 お金との良い関係を結ぶ(金運上昇・開運招福)…  言い方次第で(失礼)何でもOK。 それに女の神様ということで「繁栄」の力も優れているとされ、 子宝、安産、お宮参りから七五三まで広くカバー。 そんな菊理媛大神おひとりでも十分なのに、 現在の白山公園が作られる際

        どんな願いも - NIIGATAさんぽびと
      • 弥彦山頂公園へ Ⅱ - NIIGATAさんぽびと

        山の澄んだ空気と広い景色を楽しみながら、 咲き残っているアジサイを。 前回の続きです。 ホンアジサイやガクアジサイに混じってかわいいものも。 ゴロゴロの花粉をつけて、せっせと飛び回る働き者。 展望食堂の脇に立っているのは、 全国的にも珍しい山桜の変種で、村の天然記念物「ヤヒコザクラ」。 樹齢200年以上、高さ18mの大きな桜で、見頃は平地の桜より少し遅い5月上旬。 建物の2階は日本海を望める展望食堂。 小さい頃、ラーメン大人用一人前を生まれて初めて完食できたのはここの食堂。 登山の後でお腹が空いていたのか、それとも盛りが少なかっただけなのか… ちょっと大人になった気がして嬉しかった。 建物の中へ。 子供の頃の記憶のまんまの螺旋階段を上っていくと、3階は「弥彦山自然館」という小さな展示フロア。 屋上まで上がると、爽快な360度のパノラマが広がる。 西側には日本海。天気が良ければ佐渡もよく見え

          弥彦山頂公園へ Ⅱ - NIIGATAさんぽびと
        • SPARTAN RACE NIIGATA BEASTレポート!障害物は?しんどいの?【想定以上の過酷さ】 - SMADAN

          なお、一年以内にSPRINT,SUPER,BEASTの3つのコースを制覇するとトライフェクタと呼ばれる1つの大きなメダルが完成します。 今回の新潟で達成された方も多いようですね!(日本でなくても、世界中で開催されているレースに参戦して達成することも可能です) 帰宅〜ぅ もう身体中バッキバキで握力ゼロw とりあえず2019年中に全てのクラスを完走したので、3つを合わせた念願の「トライフェクタメダル」が完成しました✨ いや〜…厳しい闘いだった…😭✨#スパルタンレース#トライフェクタ pic.twitter.com/2ZCHQVaNXe — usk△yurucamp(ユウスケ)@9/16肉食う会 (@usk_yurucamp) September 15, 2019 2019年スパルタンレース トライフェクタ達成でございます! pic.twitter.com/auipXsM92y — ヱア (@

          • 銀山平へ Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

            北ノ又川の清らかな流れ、その先には越後駒ヶ岳がそびえる。 秋化粧した銀山平へ。 越後駒ヶ岳や荒沢岳など2,000m級の山々に囲まれた銀山平。 今は奥只見シルバーライン(とにかく長いトンネル)で簡単に来れてしまうが、 地理的には秘境と言っていいほどの山奥。 江戸時代は近くに銀の鉱山があり、諸国から集まった代官・採掘師・商人・遊女などで賑わっていたという。 しかし江戸時代末期に閉山。人は去り、大自然だけが残った。当時の集落の中心部は、今は奥只見湖に沈んでいる。 銀山平を流れる北之又川。 そこに架かる石抱橋は清流と山々が一望できるスポット。 到着した時はちょうど晴れていて、青空と赤く色づいた木々がきれいだった。 水は澄み、 色づいた木々は美しい。 この橋から上流は永年禁漁区。許可無く川に入る事も禁止。 それを表示したロープがかかっているのだが、なんというかカメラマン泣かせ。 橋の上でスマホをかざ

              銀山平へ Ⅰ - NIIGATAさんぽびと
            • 銀山平へ Ⅲ - NIIGATAさんぽびと

              銀山平へ来るといつも歩くブナ林へ。 新緑も紅葉も、いつ歩いてもブナの林は癒される。銀山平のラストです。 銀山平キャンプ場の脇に広がるブナ林。 新潟県のブナ林といえば、十日町市の「美人林」が有名ですね。 ここは、その名にあやかったのかどうかはわからないが、「美女林」というらしい。(誰も知らないかも) 美人林ほどの規模も知名度もないが、その分、静かで好きな場所。 曇り空のブナ林はしっとり見えた。 奥へ進むにつれてだんだんブナが多くなっていく。 端正な立ち姿のブナが並ぶ美人林と比べると、こちらは少し雑木林っぽくて野趣がある。 何より気に入っているのは、あまり知られていないので静かに散策できること。 ザッ… ザッ… 落ち葉を踏みしめる音が響く。フカフカで気持ちいい。大きいのは朴の葉。 木肌が明るいブナは、曇りでも森が明るく見える。 ストライプだったり、斑だったり。一本一本、色や模様が違うのがいい。

                銀山平へ Ⅲ - NIIGATAさんぽびと
              • 福島へ桜旅⑦ 〜郡山 三春・後編〜 - NIIGATAさんぽびと

                滝のように枝垂れたピンクの花が、濃い緑に浮かび上がっている。 一泊二日の福島の桜旅もいよいよラストです。 ⑱ 天神夫婦桜 今回の桜巡りもあと2箇所。雪村桜からほど近い天神夫婦桜へ。 三春駒や三春張子を作る職人の集落「高柴デコ屋敷」の奥、 小高い丘の上に、大きな2本の桜が夫婦のように寄り添うように立っている。 樹齢約500年の2本のエドヒガンで、1本は枝垂れ桜。 菜の花に囲まれて。 桜の下のお堂には学問の神様である菅原道真が祀られている。 里を見下ろすように、2本が重なって立つ大桜。 下から見ると2種類の枝がよくわかる。 桜の脇には赤い椿が咲いていた。 ⑲ 福聚寺桜 旅のラストは三春の福聚寺(ふくじゅうじ)へ。 一度見たかった桜。訪れるのは初めて。 福聚寺は戦国時代の三春城主・田村家の菩提寺である臨済宗のお寺。 芥川賞作家の玄侑宗久さんが住職を務めている。 桜がたくさん植えられている境内。

                  福島へ桜旅⑦ 〜郡山 三春・後編〜 - NIIGATAさんぽびと
                • 可愛いけどちょっと毒あり - NIIGATAさんぽびと

                  つぼみは金平糖。花はチョコレート菓子。 美味しそうな花をつけるこの木の名前はカルミア。なんだか名前までお菓子っぽい。 新潟市秋葉区の県立植物園へ。 天気のいい日は、建物のまわりに広がる園地を歩くだけでも気持ちいい。 この日も外だけ散歩。いつもお金を落とさず、申し訳ない… 建物の中では、朝ドラで注目されている日本植物学の父、「牧野富太郎展」を開催中だった。 博士が新潟県内で採集した標本やサイン色紙などを展示しているらしい。 新潟県では、セナミスミレやユキツバキなどの命名に関わったとされている。 興味はあったが、今日は外だけで… 緑が美しい園内を。 あちこちに咲いていた大きな赤い花。 こ、これは新種じゃないかえ…!(んな訳ない) セイヨウシャクナゲ「アンナ・ローズ・ホイットニー」。しっかり札に書いてありました。 これから開こうとしている花の瑞々しいこと。 歩いていくと、カルミアの花が見頃だった

                    可愛いけどちょっと毒あり - NIIGATAさんぽびと
                  • 高田城址公園へ Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

                    毎年、県内でも早く開花する高田城址公園のソメイヨシノ。 今年は例年以上に早く満開になったと聞き、天気もいいし、今年最初のお花見に。 桜満開の高田城址公園へ。 上野の恩賜公園、弘前城公園とともに「日本三大夜桜」の一つとして有名な公園。 他にも、「さくら名所100選の地」「日本の歴史公園100選」「日本三大夜城」 「続日本100名城」「日本夜景遺産ライトアップ夜景遺産」… どんだけ〜!とツッコミたくなるほど、多くの肩書きを持つお花見スポット。 前に来たのはいつだっただろうか。 混んでいる場所と渋滞が苦手なので、かなりご無沙汰していた。 珍しく平日の休みの日、県内でもいち早く満開になったと発表があり、行くなら今日しかないとやってきた。 公園に比較的近い駐車場になんとか車を滑り込ませ、ポカポカ陽気のなか公園へ歩いていく。 内堀に架かる極楽橋。ここを渡るとお花見気分も盛り上がる。 春の陽気に、堀の錦

                      高田城址公園へ Ⅰ - NIIGATAさんぽびと
                    • 蕎麦の花 - NIIGATAさんぽびと

                      一面に広がる白い花畑。 9月とは思えぬ厳しい暑さが残る日、高原の蕎麦畑へ。 まだまだ残暑厳しい9月中旬。 そろそろ蕎麦の花が咲いたかなと、小千谷市の山本山高原へ。 山や川や平野がきれいに見渡せる山の上に、7月と9月に蕎麦の花が白い花を咲かせる。 駐車場から歩き出すと広い蕎麦畑が見えてくる。 秋の高原の澄んだ空気の中で… と書きたいところだが、この日はとにかく暑かった。 高原と言っても標高は336m。下界と変わらぬ暑さだった。 白く可憐な蕎麦の花。 花言葉は「なつかしい思い出」「喜びと悲しみ」「あなたを救う」など。 花は見頃前半といったところ。 9月下旬には刈り取り作業が始まり、この風景は消えてしまう。 刈り取りが終わると、お待ちかねの新そばのシーズンがやってくる。 ここ小千谷の蕎麦は、海草の「布海苔(ふのり)」をつなぎに使っていて、なめらかなのどごしが自慢。 出汁のきいたつゆにつけて、ズズ

                        蕎麦の花 - NIIGATAさんぽびと
                      • 高田城址公園へ Ⅲ - NIIGATAさんぽびと

                        春の陽気のなか、美術館に寄り道しながらのんびりとお花見。 高田城址公園の花見散歩のラストです。 小林古径邸でまったりした後は、隣に建っている画室へ。 古径の死後、元の画室は取り壊されたため、当時の写真や図面をもとに再建されたもの。 中に入ると、大きく窓を取った部屋に驚く。 ここが画室。 障子の上げ下げで微妙な調光も可能な気持ちのいい空間だ。 この写真に写っているのは取り壊される前の画室。 現在の建物は当時の写真や図面をもとに2001年に再建されたもの。 古径は広い画室で朝から日が暮れるまで絵を描いたという。なんとも贅沢な空間ですね。 外に出ると、竹ぼうきで通路を掃いていた庭師さんに声をかけられた。 「椿もいろいろあるので見ていってください。皆さん、建物しか見ていかないんです」 すでに散ってしまった木も多かったが、いろいろな種類が植えられていた。 散ったあともまた美しく。 美術館で静かな時間

                          高田城址公園へ Ⅲ - NIIGATAさんぽびと
                        • 種月寺へ - NIIGATAさんぽびと

                          岩室温泉のすぐ近く、杉並木の奥にひっそりと建つ種月寺。 いつ来ても静かな時間が流れている。 新潟市西蒲区石瀬の種月寺は、1446年に創建されたお寺。 かつては越後における曹洞宗の四大道場(耕雲寺・雲洞庵・慈光寺・種月寺)の一つに数えられた名刹。 比較的近いこともあって何度か訪れているが、神聖な空気にいつも癒される。 山門の傍らに立つ観音像。しばらく来ないうちに木の覆いが出来ていた。 毛糸のマフラー(?)も付けられて、寒い冬も安心。 趣のある山門をくぐって中へ。 扉には、丸に十字の紋。薩摩藩の家紋と同じだが、 ここを開山した南英謙宗という方が薩摩の出身と伝えられているので、関わりがあるのだろう。 杉が立ち並ぶ苔むした参道を。 参道の横に少し入った場所に並んでいる西国三十三観音菩薩。 回廊門は左右に回廊が続いていて、曹洞宗の伝統的な伽藍配置。 江戸時代中期の1699年に造営された本堂。国指定重

                            種月寺へ - NIIGATAさんぽびと
                          • 燃ゆる水 - NIIGATAさんぽびと

                            あたりに立ちこめる油の臭い。 日本最古の油田と言われるこの場所では、今も地中から原油が湧いている。 胎内市の旧黒川村地区にある「シンクルトン記念公園(黒川石油公園)」へ。 日本最古の油田と言われ、黒い川が流れるほどに原油が湧き出たことから、黒川という地名がついたという。 古くは「日本書紀」(668年)に、 「越の国、燃ゆる土(天然のアスファルト)、燃ゆる水(原油)とを献ず」と、 ここで採られた原油を天智天皇に献上したことが記述されている。 この辺りの山林には油を採掘した井戸が無数に残り、今でも、微量ながら原油や天然ガスが湧き出している。 駐車場内にも油が出ている場所があり、その匂いが立ち込めていた。 公園の入り口に立っている、石油採掘の櫓を模したシンボルタワー。 コンクリートの古い建物は「シンクルトン記念館」。 この黒川油田を発展させるきっかけになったイギリス人医師・シンクルトンを記念して

                              燃ゆる水 - NIIGATAさんぽびと
                            • ハルジョオン・ヒメジョオン - NIIGATAさんぽびと

                              春になると、あちこちで見かける小さな白い花。 道端、公園、庭、どこにでも咲いている様子は、素朴な春の風景。 子供の頃から当たり前に見ていた白い花。 雑草に混じって白い花がいつも咲いているよな〜、くらいに思っていた。 実は季節によって、2種類の違う花を見ていたのだが、それにも気づかなかった。 名前はなんとなく知ってはいたが、 2つの花をちゃんと意識したのは、たぶんユーミンの曲がきっかけ。 もうかなり昔に発表されたアルバム「紅雀」。 地中海のような、南米のような、異国の香りが漂っていて、 でもなぜか日本の情緒も感じる、静かで地味〜な感じのアルバムだった。 その独特なムードが心地よくて、そのレコードに何度も針を落とした。 アルバムの中でも一番好きだった曲が、「ハルジョオン・ヒメジョオン」。 抒情的なメロディ、絵画的な詩、控えめな歌声。 情景描写だけで心情を浮かび上がらせるのはユーミンの真骨頂。

                                ハルジョオン・ヒメジョオン - NIIGATAさんぽびと
                              • 久しぶりの池 - NIIGATAさんぽびと

                                どういうわけか池に惹かれる。また静かな水辺を歩きたくなった。 改修工事のために一年以上歩けなかった池に久しぶりに行ってみた。 五泉市にある2つの池へ。 ただの農業用のため池なのだが、いつも2つセットで散歩する大好きな場所。 いつ来ても静かで、つい引き寄せられるように足が向く。 でも一年以上前から、片方の池が堰の改修工事で水が抜かれて散歩できなかった。 かなり完成に近い様子は覗いて知っていたので行ってみた。 さあ、今日はどうだろう? 道端の栗や葉っぱを撮りながら池へ歩いて行くと、 残念〜、まだだった… でも、木々の隙間から覗いてみると、新しい堰は出来上がっているようだ。 私が(勝手に)予想していたよりもうんと時間はかかったが、ようやく完成したようだ。よかった。 工事関係の機材も無くなっているし、池の水も戻っている。 どこまで行けるかわからないが、とりあえず立入禁止の反対方向からまわってみた。

                                  久しぶりの池 - NIIGATAさんぽびと
                                • 彌彦神社の大々神楽 - NIIGATAさんぽびと

                                  毎年、4月18日に奉奏される彌彦神社の大々神楽(だいだいかぐら)。 たまには舞楽というものを見ようと訪れた。 少しづつ緑が濃くなってきた彌彦神社の境内。 舞殿に近づくにつれ、笛や太鼓の音色が聴こえてきた。 大々神楽が奉奏される舞殿。 舞殿の向かいにある参集殿は、神楽の観覧スペース。 こういう座敷で神楽鑑賞っていうのも雅な感じでいいですね。 この大々神楽は、彌彦神社に保存継承されている古式豊かな舞楽で、 7曲の稚児舞と6曲の大人舞、13曲で構成される。 この13曲すべてが奉奏されるのは年に一度、妃神さまの例祭日に当たる4月18日だけ。 彌彦神社の大々神楽は、新潟県に古くから伝わる舞楽のなかでも代表的なひとつで、 国重要無形民俗文化財に指定されている。 人や木の隙間を探しながら撮り始めたが、 来るのが遅かったので、午前の部はあっという間に終了… あらら… 午後の部まで1時間あるので、参拝してこ

                                    彌彦神社の大々神楽 - NIIGATAさんぽびと
                                  • 岬へ - NIIGATAさんぽびと

                                    長い海岸線を持つ新潟県。 夏だし、天気もいいし、たまには海もいいかと角田浜へ。 子供の頃に何度も海水浴に来た、角田浜。 角田山の山裾が日本海に突き出して、小さな岬を造っている。 若い頃は海が好きで、よくドライブに来ていたのだが、 年齢を重ねるにつれて、だんだんと山や森の方が好きになった。 特に、カメラ散歩を始めてからは、被写体の多い山や森へ、自然と足が向くようになった。 この海にちゃんと来たのは久しぶり。 岬の上には白い灯台。変わらない風景。 森と違って日陰のない海は、さぞかし暑いだろうなと覚悟して来た。 でも浜辺にいると、風が涼しくて案外気持ち良かった。 ああ、海から吹く風の温度や感触を忘れていたなあと、なんだか反省。 浜茶屋の脇を通って、岬の下をくぐるトンネルへ向かう。 ゴツゴツと岩がむき出しのトンネル。 小さい頃は、とても暗く、長く感じた。昔より狭く感じるのは、自分が大きくなったから

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                                    • 新緑の弥彦公園 - NIIGATAさんぽびと

                                      ツツジが咲き始めた弥彦公園へ。 ピンクや白の花に癒されながら新緑の公園散歩。 四季折々に美しい弥彦公園。 比較的近いこともあって、春夏秋冬、一年中訪れる好きな場所。 撮影したのはゴールデンウィーク。 かなりのタイムラグがありますが、いっそ懐かしんでご覧いただくのも一興かと(笑) 天気もいいので、人が多いだろうと覚悟して来たのだが、 着いてみると公園内は人影がまばらで静かな雰囲気。あれ、これは嬉しい誤算だった。 桜が終わって、少し落ち着きを取り戻しようだ。 ツツジは満開まであと一歩というところ。 まだ蕾の木も多かったが、咲いている花を見ながら歩いていく。 咲いている花を撮りながら奥へ。 まだ蕾の木もあるのに、気の早い花が散り始めていた。まだ早いぞ。 もみじ谷に架かる観月橋。 紅葉シーズンには賑わうこの橋も、今日はとても静か。 もみじ谷も今は緑の季節。新色が眩しい。 国の登録有形文化財のトンネ

                                        新緑の弥彦公園 - NIIGATAさんぽびと
                                      • 霧に包まれた朝 - NIIGATAさんぽびと

                                        街が朝霧で真っ白になった朝。 弥彦山の上から美しい雲海を見ることができた。 休みの日、朝早く目が覚めてベランダに出てみると、 空気はひんやりとしていて、あたりは朝霧に包まれて真っ白になっていた。 「あ、今、山の上に行けば雲海になってるかも…」と思い立って、急いで弥彦山へ。 霧の中、車を走らせて山頂駐車場に着いてみると、美しい雲海が広がっていた。 背の高い三脚に大きなレンズを据えていた先客が二人。 「ここは低い位置からじゃよく見えないですねー」と話しかけると、「どうぞどうぞ」と親切に脚立を貸してくれた。 この日の日の出は5:30頃。 すでに1時間ほど経過していた。(たまたま目が覚めただけだもの) この方たちがシャッターを切っている頃、私はまだ夢の中。 9合目にある展望食堂の前からも雲海が見えるはず。 脚立のお礼を言って、階段を上っていく。 澄みきった空気。朝は大好きな時間なのだが、すっかりご

                                          霧に包まれた朝 - NIIGATAさんぽびと
                                        • 池のほとり Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

                                          だんだん気温も上がってくると、水辺が恋しくなってくる。 水が見たくなって、ふらっと大好きな池へ。 天気がいいので、お気に入りの池を散歩。 水鏡を少し期待していたのだが、あいにくこの日は風があって、池に着いてみると水面は波立っていた。 うう、風め… でも新緑もきれいだし、風もなんだか心地よい。 池のまわりを一周する遊歩道を歩いていく。緑がまぶしい。 緑の中に紫色のフジがきれい。 歩いていくと、あちこちにタニウツギも。 優しいピンク色に癒される。 水辺に行く時は、やっぱり水鏡を期待してしまう。 鏡のような水面に山や空が映り込む風景を見ていると、心が澄んでいく気がする。 でもそれは、風がない時しか見れない。 今日みたいな風の日は、揺れる水面を楽しむことにしよう。 光と影がゆらゆらと動き続ける様子は、風がなければ見れない美しさ… ちょっと池に近づいて水を観察。 同じ場所にいても、ちょっと見る方向を

                                            池のほとり Ⅰ - NIIGATAさんぽびと
                                          • 水に桜 - NIIGATAさんぽびと

                                            池の桜が散り始めていた。水に浮かんだ花びらもまた美しい。 お松の池の続きです。 去年も早かったが、今年の桜はそれ以上に早かった。 去年は急な満開に驚いているうちに、あれよあれよと見頃が過ぎていった。 その経験から心の準備ができていたのか、今年はいくつかの場所で花見ができた。 でも、早く咲けば早く散る。 紅葉を見ていても同じ思いにかられるが、この景色がもっと長く続かないものかと思う。 瞬く間に散ってしまうのを知っているから、より美しく感じるのかもしれないが… お松の池の満開の桜も少しだけ散り始めていた。 この池には、名前の由来になった「お松」という女性の逸話が残っている。 昔、この村に嫁いできたお松という娘がいた。 姑は村一番の機織上手で、機織に不慣れな嫁を早く一人前にしたいと厳しく指導した。 お松は一生懸命に織り続けたが、なかなか姑の気に入る機ができず、 だんだんと気落ちしていった… 何年

                                              水に桜 - NIIGATAさんぽびと
                                            • 春色のなかを Ⅱ - NIIGATAさんぽびと

                                              白い花が空に向かって春を喜ぶように咲いていた。 春色の上堰潟公園の続きです。 ポカポカ陽気のなか、春景色の公園をてくてくと。 歩いていくと、たくさんの白い花を空に向かって咲かせている木が。 白木蓮? コブシ?  見ているだけで元気をもらえた。 田んぼの用水を挟んで、2本の桜が繋がるように咲いている布目夫婦桜。 公園を一周するとちょうど2km。ジョギングやウォーキングコースとして利用する人が多い。 広い景色が気持ちいい。 公園のあちこちで見かける不思議な土の小山。 これはモグラ塚。 作ったのは日本最大のモグラ(!)、エチゴモグラ。 世界中でただ1か所、この辺りだけにしかいない希少な固有種なんだとか。 まだお目にかかったことはありません… さて、散歩も終盤。一面に広がる菜の花の香りに包まれて。 菜の花越しに角田山を。 去年はタイミングが合わず、見れなかった風景。 明るい春色に癒された上堰潟公園

                                                春色のなかを Ⅱ - NIIGATAさんぽびと
                                              • 天高く馬肥ゆる秋 - NIIGATAさんぽびと

                                                天に駆け上がっていくよう馬…  ではなく、これは伝説の神獣「麒麟」。 上堰潟公園、恒例の『わらアートまつり」を見に行った。 今年で14回目となる上堰潟公園の『わらアートまつり」。 日本有数の米どころなので、材料の「稲わら」には不自由いたしません! 今年用意した稲わらは、 現在は新潟市西蒲区になっている旧五町村(巻町、西川町、岩室村、潟東村、中之口村)の 各地の小学校から集めたもの。小学生が育てた稲わらです。 作品は3つ。今年のテーマは「よろこびをもたらすもの」。 以前から交流のある東京の武蔵野美術大学の学生がデザイン。 今年は3年ぶりに学生が来県し、一週間滞在して制作したらしい。 木陰の道を進んでいくと、見えてきたのは… 招き猫〜! 確かに「よろこびをもたらす」気がする。 そして裏側から見てみると… 笑顔の招き猫〜! 右手を上げて小判を持っているのは「金脈」。 左手を上げて米俵を持っている

                                                  天高く馬肥ゆる秋 - NIIGATAさんぽびと
                                                • 水辺の引力 - NIIGATAさんぽびと

                                                  行きたい場所が特にない時、どこにしようか考えていると、かなりの確率で水辺の景色が頭に浮かぶ。 この日も、いつもの池へふらふらと。 五泉市にある二つのため池。 どこか行く所ないかな… と考えていると、この池のほとりを歩いている光景がフッと浮かんでくる。 もう数え切れないくらい来ているので、すっかり見慣れた(見飽きた?)景色なのに、なぜだか引き寄せられる。 ホームグラウンドのような居心地の良さが、すっかり頭にインプットされてしまった。 二つの池を見る順番や周る方向は何パターンもあるはずのに、なんだかいつも同じ道順… 木々の隙間から水面を覗くのも、いつも通り。 目的の被写体も目指す写真も特になくて、ただカメラを持って水の近くを歩きたくてやってくる。 同じ人間が、なんの工夫もなく同じ道を撮り歩くと、同じ写真ばかりになります(笑) まあ、それでも楽しいのでしょうがないですね。 いつも見上げる大きな葉

                                                    水辺の引力 - NIIGATAさんぽびと
                                                  • 椿と桜 - NIIGATAさんぽびと

                                                    早春、艶やかな緑の葉の中で咲く椿。 満開を迎えた桜と同じく、日本古来の美しい花。 五泉市、村松公園の花をもう少し。 ここへ来ると、つい桜に目がいってしまうが(桜を見に来てるので当然か…)、椿もたくさん植えられている。 椿は桜と同じく日本原産で、日本の春を代表する美しい花木だ。 新潟県の木に選ばれているのは雪椿。 郷土のスター小林幸子さんも「花は〜越後の〜 花は越後の〜 ゆき〜つ〜ば〜き〜♪」と歌っている。 名前の印象から、私はてっきり「白い雪の中で咲く赤い花」と思っていたのだが、 実は4月頃に咲く春の花。 日本海側の気候に合わせて、冬は休眠するためらしい。 寒い冬をじっと耐えて春に咲く花なんですね。 桜を白い雪に見立てて… 日本で神棚に榊を飾るのは、 古くから、冬でも青々と茂っている木を神聖なものとして捉えていたから。 常緑樹である椿も、邪を払う木として神社や寺によく植えられている。 よく

                                                      椿と桜 - NIIGATAさんぽびと
                                                    • 色づく葉、泉恵園 Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

                                                      標高の高い山は落葉し、そろそろ平地が色づき始める頃、 いつも晩秋に訪れていた泉恵園へ。 新潟市秋葉区の泉景園(旧中野邸もみじ園)は県内有数の紅葉スポット。 ここ最近は、見頃を過ぎてからゆっくり散策することが多かったが、さて今年はどうだろう。 訪れたのは去年と同じくらいのタイミング。 例年ならもう落葉が進んでいる時期だが、今年は色づきが遅く、まだ青葉が多かった。 夏の猛暑の影響で傷んでいる葉も多く、例年通りの華やかさは難しそう。 そのせいか、思ったより人も少なかった。 それでも、奥へ進んで行くと、ところどころに色づいた木が。 まだ青葉が多い園内を、きれいな場所を探しながら。 山の斜面を利用した広い庭園は歩いているだけで気持ちいい。 秋の陽に照らされて。光があるとなんでも綺麗に見える。 園内には洞窟が二つあって、それぞれに観音像が安置されている。 右側の洞窟には千手観音。 もうひとつの洞窟には

                                                        色づく葉、泉恵園 Ⅰ - NIIGATAさんぽびと
                                                      • 山奥の廃村跡には Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

                                                        昔、山あいの小さな集落があった場所。 人が去り、荒れ地と化していた水田跡に、きれいな湿原が広がっている。 阿賀町上川地区の山あいにある「たきがしら湿原」へ。 ここは新潟県と福島県の境に近い山の奥。緑豊かな広葉樹に囲まれた人工の湿原。 それほど広くはないが、春から秋にかけて、素朴で可憐な花が楽しめる。 周囲の森には散策路も整備され、様々な動植物が生息する自然の宝庫。 気持ちいい新緑の季節。天気がいいので久しぶりに訪れた。 湿原から流れ落ちる水の音が響いていた。 湿原を見渡す展望塔へ。 中には休憩スペースがあり、説明パネルが飾られている。 デッキからは湿原を見渡せる。 かつてここには「滝首(たきがしら)」という集落があった。 この湿原は水田として耕作されていた場所。 水田耕作している頃の滝首集落(展示パネルより) 山奥の小さな集落は、時代とともに過疎が進み、後継者もいなくなった。 最後は5戸を

                                                          山奥の廃村跡には Ⅰ - NIIGATAさんぽびと
                                                        • 記憶を刻む - NIIGATAさんぽびと

                                                          今日8月15日は終戦記念日。 少しずつ薄れていく記憶を刻む遺品が、古い校舎に展示されている。 廃校になった小学校を利用した「弥彦村ふるさと学校」の続きです。 終戦から78年。 民俗資料を展示した教室の一角に、戦争の時代の写真や手紙、書籍などが展示されている。 地元の家々から寄贈されたもので、ここへ来ると空気が重く感じられる。 何気なく置かれているが「軍隊手帳」や「兵器保存要領」など、穏やかではないものが多い。 こんな絵で少年たちを戦争に巻き込んだ恐ろしい時代。 戦争の遺品もいくつか置いてあった。 中には戦地からの手紙もあったが、さすがにレンズを向けられない。 文字を見ながら、どんな思いでこれを書いていたのだろうかと思う。 絶対に繰り返したくない時代。こんな記事を書いていられるのも、平和であればこそ。 世界には、今まさに戦時下の国もある。 今の時代に、相手の命を奪ってまで手に入れる国益なんて

                                                            記憶を刻む - NIIGATAさんぽびと
                                                          • 池の端 - NIIGATAさんぽびと

                                                            緑に囲まれた池のほとり。 どことなく「和」の雰囲気が漂う公園を歩けば、気持ちも穏やかになっていく。 加茂市の加茂山公園へ。 市街地に隣接する加茂山に広がる公園で、 青海(あおみ)神社が鎮座する、深い木々に囲まれた静かなところ。 薄曇りの日。ときどき陽が射す境内を歩いて、噴水のある池のほとりへ。 加茂山公園の「池の端(はた)」と呼ばれるあたり。 4つの池が奥へ続いていて、緑に囲まれた噴水のまわりは人々の憩いの場。 柔らかな光の中、青モミジがきれいだった。 これから色づく葉、役目を終えた葉。 池のほとりには茶店がある。 昔は古い茶店が何軒か並んでいたが、今はこの一軒だけになった。 屋根の上には露に濡れた落ち葉が。 池のベンチも今日はひっそり。 池を見ていると鯉が寄ってくる。そして、餌をもらえるかどうかの判断がとても早い(笑)。 静かな池のほとり。 揺れる水面を眺めながら、散歩は続きます…

                                                              池の端 - NIIGATAさんぽびと
                                                            • トンネルの向こうへ - NIIGATAさんぽびと

                                                              新緑とツツジが美しい弥彦公園の散歩。 トンネルを抜け、紅葉で有名なもみじ谷へ。 前回の続きです。 大正時代に造られたトンネルは長さ55m。 歴史を感じるその姿は今もそのままで、登録有形文化財になっている。 レトロな照明やタイルの壁面がいい感じ。子供の頃の記憶と今も変わっていない。 トンネルを抜けて、 花も木も陽を浴びて輝いていた。 木々の向こうに見える赤い橋。 弥彦公園のシンボル、もみじ谷に架かる観月橋。 紅葉シーズンには人で賑わうこの橋も、今日はとても静か。 青葉の季節も美しい。 ツツジとはまた違う優しいピンク色のタニウツギ。 ぐるっと一周して入り口の方へ戻ってきた。 天気も良かったし、花を眺めながら2時間くらいかけてゆっくり歩いた。 やっぱりこの公園は気持ちいい。

                                                                トンネルの向こうへ - NIIGATAさんぽびと
                                                              • 雪割草の咲く道 Ⅵ - NIIGATAさんぽびと

                                                                村岡城址から雪割草の咲く道をたどって、さらに奥へ。 そこには、眼下に日本海が広がる城跡が待っていた… 「雪割草の咲く道」ファイナルです。 雪割草を求めて、妙法寺から村岡城址、六万部塚へと歩いてきた。 今年もたくさんの花に会えてよかった。 ここへはもう20回以上通っているが、実は、ここ六万部塚より先に行ったことがない。 看板に書かれた「久田」の文字は目にしていたのだが、 どこかの集落へ続いているだけの道だと勝手に思い込んでいた。 調べてみると、「久田(くった)城」という城跡まで道が続いているらしい。 それも、日本海を見下ろせる場所というではないか! 何度も来ているのに、うかつにも気づかなかった。 もともと城跡めぐりは好物なので、もちろん行きます、久田城! 六万部塚の分岐から、杉林を抜けて奥へ進んで行く。 この道沿いにも雪割草が咲いている。 なだらかで歩きやすい一本道が続く。 まわりの景色が適

                                                                  雪割草の咲く道 Ⅵ - NIIGATAさんぽびと
                                                                • 3色のコスモス畑 - NIIGATAさんぽびと

                                                                  コスモスを見に秋の当間高原へ。 ピンク、オレンジ、濃いオレンジ。3色の花畑が広がっていた。 当間高原のコスモス畑。 広大な敷地を誇る「当間高原リゾートベルナティオ」に向かう道の脇に、 コスモスが3つの色に分けられて植えられていた。 四季折々の花畑が楽しめる「花だいら」と呼ばれる場所。 ピンク色のコスモス畑は見慣れた優しい秋の風景。 見ているだけで穏やかな気持ちになる。 そして、その隣の畑はちょっと情熱的な色… 赤に近いオレンジ色。深い色がとても美しい。 同じコスモス畑でも花の色によって違う印象になる。 燃えるような赤と、秋草の緑と。 その隣の畑は、少し明るいオレンジ色。 この色は見たことがある。たぶんキバナコスモス。(さっきの赤いのもそうなのかも…) この畑は明るくて元気になる感じ。三者三様の美しさ。 コスモス畑のまわりもすっかり秋模様。 鮮やかな色なのに、どこか落ち着いた感じがするコスモ

                                                                    3色のコスモス畑 - NIIGATAさんぽびと
                                                                  • チューリップ品種保存計画 - NIIGATAさんぽびと

                                                                    広い畑の中ほどに、変わったチューリップがたくさん咲いていた。 胎内市チューリップフェスティバルの続きです。 80万本が並ぶチューリップフェスティバル会場。 目移りしながら花畑を歩いていくと、少し変わったチューリップが並んでいた。 形が変わっていたり、カラフルな色だったり。 これらは、芳垣航輔(よしがきこうすけ)さんというチューリップ愛好家の方が展示していたもの。 胎内市でチューリップの品種収集と保存を行っている方らしい。 説明板によると… チューリップは毎年50〜100品種が国際登録され、 流行や生産の変化とともに栽培される品種はどんどん変化していく。 人の手で生まれた園芸品種は、栽培する人がいなくなれば消えてしまう。 消えていく品種を保存して残していくことができないか… という思いから芳垣さんは、 国内外に出回るあらゆる園芸品種を収集して栽培、保存するという 「チューリップ品種保存計画」

                                                                      チューリップ品種保存計画 - NIIGATAさんぽびと
                                                                    • 驛舎にて Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

                                                                      役目を終えて、今も大切に保存されている列車。 ノスタルジックな時間に浸りたくなって、また足が向いた古い駅舎。 新潟市南区の「旧月潟駅」へ。 1999年4月に廃止となった新潟交通電車線の駅と車両が 20年以上経った今も、大切に保存されている。 もう何度も来ているのに、時間が経つとまた足が向いてしまう場所。 ここに流れているノスタルジックな雰囲気に浸りたくなって。 ここには3台の車両が置かれている。 最初に見えてくるモハ11号は、たくさんの通勤・通学客を運んでいた電動客車。 使われなって20年以上も経てば、艶もなくなりあちこち痛んでいくはずだが、 ここにおいてある車両はどれもきれいな姿を保っている。この日はライトも点いていた。 保存会の皆さんによる、塗装や雪囲いなどのメンテナンスの賜物。 車内吊りのように飾られていたのは、 駅舎や列車を維持管理している「かぼちゃ電車保存会」の協力者募集の広告や

                                                                        驛舎にて Ⅰ - NIIGATAさんぽびと
                                                                      • 田んぼの中の木造校舎 Ⅱ - NIIGATAさんぽびと

                                                                        自分と縁もゆかりもない校舎なのに、中にいると懐かしいような気持ちになってくる。 閉校になった後も残されている旧別俣小学校。前回の続きです。 民俗資料の展示室にあった牛乳瓶。 昔の脱脂粉乳は美味しくなかったなあ。(知らない人が多いか) 書き方の手本や、語学、算術の教科書とか。 縄文土器の破片や鉱石の標本も。 廊下の水飲み場に石鹸がぶら下がっていた。こういうのはもう見なくなったな。 隣の教室の一角にあった図書のスペース。 シートン動物記やファーブル昆虫記は好きだったので、「おおかみ王ロボ」は読みました。 今はものすごくカラフルですが、昔はランドセルといえば、赤と黒。 校長室にあった椅子だろうか。 さて、そろそろ下に戻ろう。 写真だけ見ていると、廃校に流れる静かな時間… という感じがするが、 実はこの時、校舎の中はかなり賑やかだった! この日、ここに到着してグランドを歩いていると、 「ワー!!

                                                                          田んぼの中の木造校舎 Ⅱ - NIIGATAさんぽびと
                                                                        • 晴れた日、桜公園へ - NIIGATAさんぽびと

                                                                          よく晴れた日、そろそろ見頃かなと大峰山桜公園へ。 春はやっぱり桜を青空の下で見たくなる。 駐車場の脇には、清楚なミズバショウ。華やかなレンギョウも咲いていた。 今年は春が一斉に来た感じ。 日本一小さな山脈、櫛形山脈の大峰山の麓に広がる「大峰山桜公園」。 見晴らしのいい公園に、100種類以上、300本の桜が植えられている。 入り口の桜はまだ少し早い感じだったが、天気がいいので気持ちいい。 広場では咲いている桜が結構あった。今年はやはり開花が早い。 公園内に植えられた桜のマップ。丁寧に表示されていていつも感心する。 100種類以上の桜が一斉に満開になることはないが、その代わり長い期間楽しめる。 入り口付近で目を引いていた「赤実大島」。 開花が早い品種のようで、だいぶ葉が多かったが、明るい緑色が華やかに見えた。 盆栽のように伸びた枝に白い花をたくさん咲かせていた木。 日本の美を感じたこの桜の名は

                                                                            晴れた日、桜公園へ - NIIGATAさんぽびと
                                                                          • 晩秋の泉景園へ Ⅱ - NIIGATAさんぽびと

                                                                            やや見頃を過ぎて、ちょっと寂しい紅葉狩り。 でも奥へ進むにつれて、まだ葉をつけている木が増えてきた。泉景園の続きです。 この日、入り口付近は予想以上に落葉が進んでいて、 あらら… と寂しい気分になったのだが、 奥の方まで来ると、まだきれいな木が残っていて、ほっとした。静かに見れて得した気分。 園内には洞窟が二つあって、それぞれに観音像が安置されている。 右側の洞窟にあるのは千手観音。 左の洞窟には観世音菩薩。 昔、この一帯では大規模な石油採掘が行われていた。 最初はなかなかうまくいかなかったが、 夢に出てきた観世音菩薩のお告げに従ったところ、大きな油田を掘り当てたという。 その御加護に感謝し、作られたのがこの像。 洞窟の前にあったつくばいも晩秋の装い。 一面に散った広葉樹の葉っぱを踏みしめながら。 モミジも形や大きさがいろいろあって。 時折、陽が射して残った葉が光り出す。 もうじき消えてし

                                                                              晩秋の泉景園へ Ⅱ - NIIGATAさんぽびと
                                                                            • モノクロみたいな - NIIGATAさんぽびと

                                                                              堤の上にひっそり生えていた秋草を。 カラーなのにモノクロ写真みたいなスナップです。 長仙坊池のイチョウを見た後、すぐ隣の弁天池へ。 こちらはいつもと同じ水位を保っていた。 いつもなら一周するのだが、向こう岸はなんだか暗いし(クマも怖いし)、この日は堤の上だけにした。 堤に生えていたなんでもない草たち。逆光でほとんど色のない世界。 カラーなのにモノクロ写真みたいになった。 いろんな草が背比べ。 モノクロっぽく撮れた写真を見ていたら、初めて一眼レフを買った頃を思い出した。 もう45年くらい前、当時好きだったカメラメーカーはOLYMPUS。(以来ずっと好きだが、名前が変わって寂しい限り…) OM-1やOM-2の無駄のないデザインがとにかくカッコ良かった。 しかし一眼初心者の大学生には高嶺の花。 で、買ったのは入門機のOM-10。 レンズは50mm一本だけ。当時はモノクロで撮ることが多かった。 暗

                                                                                モノクロみたいな - NIIGATAさんぽびと
                                                                              • 木漏れ陽の森 Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

                                                                                まだ暑さが残る日、少しだけ時間があったのでいつもの森へ。 眩しい光が射す遊歩道をてくてく。 駐車場の近くにサルスベリ(百日紅)が咲いていた。 何度も来ている場所なのに、こんなにたくさん咲いているのは初めて見た。 夏から秋まで長く咲くサルスベリ。ピンクの花がとても綺麗だった。 さあ、森へ。 木々の隙間から射し込む光が気持ちいい。 遊歩道には光の模様。 「木漏れ日」。なんとも心地よい、日本人らしい情緒を感じる言葉。 その4文字だけで頭の中にいろいろな光景が浮かんでくる。 英語には「木漏れ日」にあたる単語がないらしく、説明するためにはいくつも単語を並べなくてはならない。 こんな素敵な言葉が無いなんて、なんというか… お気の毒。 いつもの坂道を登って、 いつものベンチで休憩して、いつもと同じ木を見上げている幸せ。 池へ下っていく。この時期に森を散歩すると、緑色の写真ばっかりになるのだが(笑)、陽射

                                                                                  木漏れ陽の森 Ⅰ - NIIGATAさんぽびと
                                                                                • アザレア - NIIGATAさんぽびと

                                                                                  熱帯植物ドームを出て進んでいくと、色とりどりのアザレアが並んでいた。 県立植物園のラストです。 毎年恒例の「にいがたの花 アザレア展」をやっていた。 日本各地に自生しているツツジがヨーロッパに渡り、室内観賞用として改良されたのがアザレア。 「西洋ツツジ」とも言われ、今では2,000以上の品種があるという。 様々な色と模様が並んでいる。 実は、新潟県は全国の8割以上を生産している日本一のアザレア生産地。 その中でも生産の中心地域にある県立植物園は、 日本に現存する、ほぼすべてのアザレア品種を保有しているという。 今ではほとんど絶えてしまった貴重な古品種もいくつか展示されていた。 白地に赤いスジが入ったこの花は、「コメット」(日本名:桜時雨・さくらしぐれ)。 日本ではほとんど絶滅に近いという。 カーネーションのようなかわいい花。 これも幻の品種といわれる「マダム・R・ド・スメット」。(日本名:

                                                                                    アザレア - NIIGATAさんぽびと