新社会人や電車通学に不慣れな学生が増える4月、神奈川県警では満員電車やホームでの痴漢被害への警戒を強化している。過去に電車内で痴漢被害に遭ったという女性は、周囲の助けが得られなかったとして「被害者が声を上げやすい世の中にしてほしい」と訴える。一方で、その後の警察とのやりとりでも事情聴取などに時間を取られ、精神的にも体力的にも疲弊したと振り返り、「次に痴漢被害に遭ったとしても、同じように被害を警察に申告できるかどうか分からない」と複雑な心境を明かした。 【写真で見る】ヘルプカード 横浜市在住の会社員の女性(33)は、午前0時を過ぎた週末の相鉄線車内で痴漢被害に遭った。ボックス席に座っていたところ、隣の男性に太ももを繰り返しさすられた。注意してもやめなかったため、手をつかんで車内から降ろした。 「痴漢です、助けてください」。そう声を上げたが手助けしてくれる人はおらず、女性は「夜遅かったので駅員
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