今朝の新聞各紙には軒並み「3分の2」の見出しが躍った。参議院選挙の結果、自民、公明、おおさか維新、日本のこころの4政党と無所属の議員を合わせ、憲法改正に賛成の議員が発議に必要な3分の2を超えたというのである。 しかし昨日投票した有権者は憲法改正の発議を求めて投票したわけではないだろう。選挙戦で憲法改正の発議を巡る議論が戦わされたわけでもない。それが選挙結果を伝える朝刊の見出しになったのは、野党が「3分の2を阻止する」と訴えてきたからである。 安倍自民党も公明党も「憲法改正」を選挙争点にすることを避けた。そして「アベノミクス」のエンジンを「さらに吹かせる」とひたすら訴えた。その「アベノミクス」は国際社会から既に「失敗」の烙印を押されている。ところが野党は「アベノミクス」のポンコツぶりを国民に意識させるより、それを脇に置いて「3分の2阻止」を訴え、それに失敗したのである。 さぞかし安倍総理はに