【10月22日】1983年(昭58) 閉幕は華々しく本塁打!“悪太郎”ついに引退 【巨人13−3大洋】「いやぁ、悪いことしたなぁ。空振りするつもりだったんだけど」。通算203勝(139敗)投手の巨人・堀内恒夫兼任コーチは頭をかいた。巨人のシーズン最終戦となった後楽園での大洋26回戦。8回、大洋の4番手・金沢次男投手を攻めて駒田徳広、山本功児の本塁打などで5点を奪った巨人は、なおも一死一塁。堀内が打席に入った。 この日は久々の主役だった。背番号と同じ18年の現役生活にピリオドを打つ引退試合。8回から登板し、1安打を打たれたが福島久晃一塁手を往年の華麗なフィルディングをみせて投ゴロ併殺打に仕留め、最終回のマウンドに備える予定が打線が爆発し、想定外の打席に入ることになった。 1試合3本塁打、日本シリーズでもV9を達成した73年の第3戦に2本スタンドへ放り込んだことがあった。大試合で活躍する