大阪芸大卒業後、CGを独学で習得。自主制作から『ICO』へ──今回は『ICO』のすごさを、ヨコオさんと外山さんからどんどん語っていただいてほしいなと思っております。きっと上田さんにさまざまな疑問をお持ちかと思うので、それを率直にぶつけてもらうと面白いお話になるのかなと。 上田氏: 僕も聞いてみたいです。『ICO』について、「なんでそんなに評価してるのかなぁ?」と(笑)。 ──上田さんの作るゲームって、やっぱり「何か心に残る」ゲームだと思うんですよ。一方で、その「心に残る」とか「印象に残る」とはいったいどういうことなんだろう? という気持ちもあって。今日のお話の中で、そのあたりも深堀りしていければと思います。 上田さんって、ゲーム業界に入る前は大阪芸大で油絵を専攻されてらっしゃったんですよね? 上田氏: 正確に言うと、油絵専門というよりもけっこう柔軟な学科でした。油だろうがアクリルだろうが、