【マニラ共同】フィリピン入国管理局は9日、違法コピーした漫画を掲載した海賊版サイト「漫画村」を運営していた星野ロミ容疑者を拘束したと明らかにした。今後、日本に強制送還される見通し。
法改正が効いたのならなぜ類似サイトが繁栄しているのか。漫画村運営者への判決が出た後、状況はどう変わったのかを分析する。 2018年ごろ、世間を大いに騒がし、その後の法改正に大きな影響を与えた「漫画村」事件。まだ3年前の話なので記憶も新しいところだが、21年6月2日、福岡地裁にて元運営者に対する判決が出た。著作権法違反と組織犯罪処罰法違反の罪で、執行猶予なしの懲役3年、罰金1000万円、追徴金約6257万円だという。 被告が逮捕・起訴されたのが19年だったので、地裁の判決まで2年間かかったことになる。被告らが期日までに抗告しなかったため、刑が確定した。 ただしこれは刑事訴訟である。損害賠償などに関しては、これからまた別に民事で争っていくことになる。当時の試算では被害総額が3000億円相当とされていたので、損害賠償額も到底個人では払えない額に膨れ上がるかもしれない。懲役こそ3年に過ぎないが、塀
違法サイト〈漫画村〉が閉鎖した一連の事件は記憶に新しい。その裏で、容疑者を突き止めたひとりの若きハッカーがいた。かつては自らも違法行為をおこなっていたが、そんな彼が、ホワイトハッカーへと転身した経緯について聞いた。 ネット上の悪意と賞賛は、根っこが同じなのかもしれない。煽り、クソリプ、誹謗中傷、粘着、特定といった攻撃や、〈いいね〉を求める行為の多くは、他者から認められたいという〈承認欲求〉によるもの。顔の見えない他人からの書き込みに一喜一憂し、リアルな生活を脅かされる恐怖に翻弄されてまで、その欲を満たそうとするのは、SNS全盛時代の病理といえる。一方、ネットの悪と正義を明確に分けられるのかも疑問だ。素朴な正義感から火がつき炎上し、徹底的にターゲットを叩きのめす光景が日々、繰り広げられている。 「特定されるのが嫌なので、自分の住まいや見た目も定期的に変えています。匿名でいたいんです」と、語る
「漫画村」ネット広告は不法 代理店に1100万円賠償命令―東京地裁 2021年12月21日18時56分 東京地裁(裁判所合同庁舎)=東京都千代田区 海賊版サイト「漫画村」に無断で著作を掲載された漫画家の赤松健さんが、同サイトに掲載する広告を募った代理店2社に対し、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。田中孝一裁判長は2社が不法行為をしていたと認定し、請求全額の賠償を命じた。 「漫画村」運営者に実刑 海賊版サイト収入「犯罪収益」―福岡地裁 赤松さんの代理人弁護士によると、漫画の海賊版サイトに関わる広告代理店の責任を認めた判決は初めて。 赤松さんが提訴したのはインターネット広告代理店の「エムエムラボ」(横浜市)と親会社の「グローバルネット」(東京都大田区)。判決によると、漫画村では2017年6月以降、赤松さんの著作である「魔法先生ネギま!」と「UQ HOLDER!
海賊版サイト「漫画村」への広告出稿をあっせんしていた広告代理店「エムエムラボ」(神奈川県横浜市/齋藤央論代表)と「グローバルネット」(東京都大田区/村木和彦代表)に対して東京地裁は12月21日、著作物の無断掲載で被害を受けた漫画家に対して1100万円の支払いを命じました。原告は『魔法先生ネギま!』などで知られる赤松健さん。 エムエムラボとグローバルネット 赤松さんは、漫画村に『魔法先生ネギま!』『UQ HOLDER!』といった作品を無断で掲載されており、2作品の印税のうち1%程度が被害額だったとしても「その損害額は1000万円を下ることがない」と主張。 漫画村の広告取扱窓口会社となっていた「エール」と契約を結んでいた「エムエムラボ」と「グローバルネット」が、広告主→グローバルネット・エムエムラボ→エール→漫画村(運営者:星野ロミ)という流れで広告を掲載していたと2021年1月19日に提訴し
閉鎖した海賊版サイト「漫画BANK」を解剖、その始まりは中国系老舗BLスキャンレーションコミュニティ「三年五組」 ここ数年の日本向け漫画海賊版サイトの勢いは激しく、2017〜2018年にトップだった「漫画村」は、2018年4月に政府が海賊版サイトの緊急対策として漫画村を含む3サイトを名指しして対策の必要性を指摘したところ、サイトは閉鎖し、最終的に摘発されました。 漫画村の後継を狙うサイトはその後いくつも出現し、その中で最も大きく成長した「星のロミ」は2019年4月に大手出版社4社によってニューヨークで提訴 (翻訳記事)されると、こちらも閉鎖しました。 そして2020〜2021年の間、大手の海賊版サイトとして君臨していたうちの一つが「漫画BANK」であり、1日に海外メディアのTorrentFreakが集英社による漫画BANKに対する法的な要請について報じると、4日午後には以下のメッセージを残
というわけで、あれだけ問題視されていた漫画村運営者の星野ロミさんがフィリピンで身柄を取られてしまいました。 【独自】フィリピンで拘束された「漫画村」元運営者 星野ロミ容疑者の写真独自入手 https://www.fnn.jp/posts/00047147HDK/201907091343_kokusaibu_HDK これで、漫画村での被害総額3,000億円と言われていた金額の行方だけでなく、通常の民事刑事での追及では海賊版対策はできなくなると繰り返し主張されていた川上量生さんのお話も台無しになるわけでございます。 時間がかかっているとはいえ、福岡県警(とされている組織)が日本大使館経由ですでに居場所の知れていた星野ロミさんの身柄をフィリピン当局に確保するよう願い出て、実際普通に拘束されておるわけですのでね。 一方、星野ロミさんはドイツ国籍やイスラエル国籍も持っているという謎報道も出てきており
海賊版サイトの現在地 Vol.1(前編) [バックナンバー] 漫画村が消え、漫画BANKは閉鎖。海賊版対策は進んだ。だが、状況は悪化している ABJ広報部会長・伊東氏と漫画村を追い詰めた中島弁護士に、海賊版サイトの今を聞く 2021年12月28日 10:00 3422 56 × 3422 この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。 1379 1989 54 シェア 日々マンガの情報をチェックしているコミックナタリーの読者なら、漫画村の名前を聞いたことがあるだろう。著者、出版社の了承を得ずにサイト上でマンガを無料公開し、大規模な著作権侵害を行なってきた海賊版サイトだ。最盛期には月に1億アクセスを超えていたとされる。 海賊版サイトの存在を多くの人に認知される一端となった漫画村は、2018年に消えた。しかし巨大な後継サイトが次々誕生。コロナ禍
事象 J-CASTで報じられた件とはまた別の漫画村サイトが発見されたという情報を@HiromitsuTakagiさんより頂きました。情報提供誠にありがとうございます。 もう一つこれとは別の漫画村クローンが出てきているようだが……。https://t.co/QgLYCYkN8j — Hiromitsu Takagi (@HiromitsuTakagi) June 2, 2019 見つけました。相変わらずURLは自重します。 ※モザイクをかけています 第一印象ですが、 前回の件と比べると非常に良くできた印象です。 もしかすると、前回のサイトはブラフでこちらが本命ではないかというぐらいの出来の違いです。 技術的調査 前回調査と同じ視点で調べて行きます。 CDN利用の有無 漫画村と同じCloudflareを使っています。海賊版サイトの定番の作りです。 オリジンサーバーは完全にCloudflareの
漫画やアニメなどの海賊版サイトが後を絶たない中、そうした悪質なサイトの収入源となっている広告を排除しようと、広告や出版などの業界団体が連携し、新たな組織を発足させました。 海賊版サイトをめぐっては、今月24日に元運営者とされる男が逮捕された「漫画村」でサイト上の広告が収入源の一つだったとみられていることなどから、違法なサイトへの広告の排除が対策の1つの柱として検討されてきました。 これまでは各業界団体がそれぞれ、悪質な海賊版サイトのリストを共有するなどして広告を出さないよう対策を行ってきましたが、30日の会議では、4つの団体に加盟していない企業も含めて対応を取るように要請文を出すなど、対策をより強化していくことが決まりました。 合同会議の事務局を務めるコンテンツ海外流通促進機構の後藤健郎代表理事は「無料で視聴させて広告費を稼ぐ海賊版サイトに対して、収入源を断つことが非常に重要で、コンテンツ
漫画を無断で掲載する「海賊版サイト」の被害が後を絶たない中、スペインの広告会社が海賊版サイトにアクセス数に応じて広告収入が得られるサービスを提供しているとして、大手出版社の集英社が、サービスをやめるよう、この会社に文書で要請していたことが分かりました。サイトの収入源である広告料を絶つことを目的に、日本の出版社が海外の広告会社に要請を行ったのは初めてとみられ、会社はサービスの提供を取りやめたということです。 漫画などを無断で掲載した「海賊版サイト」は、アクセスすれば誰もが無料で作品を閲覧できますが、その主な収入源はサイトに表示されるネット広告料とみられています。 集英社によりますと、日本の出版社などで作る団体が弁護士の協力を得て調べたところ、スペインの広告会社が少なくとも27の漫画の海賊版サイトに対して、アクセス数に応じて広告収入が得られるサービスを提供していたということです。 この中には日
人気漫画をインターネット上に無断で掲載していたとして大きな社会問題となった海賊版サイトの「漫画村」。その運営者だったとされる星野路実容疑者がフィリピンで身柄を拘束され、日本の警察が著作権法違反の疑いで逮捕状を取った。私たちは、漫画村が大きく世間を騒がせていた去年4月、本人に電話で取材を行っていた。(ネットワーク報道部記者 田辺幹夫) 私たちが取材を行ったのは、2018年4月上旬。ちょうど漫画村のサイトが接続できなくなったタイミングだった。複数の取材先から入手していた星野容疑者の携帯電話の番号に電話をかけた。 「もしもーし」 聞こえてきたのは若い男性の声。 何度か名前を確認したが、本人だと話した。 NHKの記者を名乗り、話を聞かせてほしいと伝えた。 すると、少し早口だったが、落ち着いた声で、「明日に折り返し、もしくはもう一回、電話もらうのって可能ですか?」と返してきた。 それ以上、話を聞くこ
海賊版サイト「漫画村」事件を、法律、報道、広告といった側面から振り返る講演が10月4日、ITイベント「CROSS Party 2019」の中で開かれました。「緊急企画! 漫画村再検証!」と題した同セッションには、セキュリティ研究者として著名な産業技術総合研究所の主任研究員・高木浩光氏らも登壇。「漫画村」事件をきっかけに浮き彫りとなった問題点をあぶりだしました。 ※初掲載時「10月6日」としておりましたが4日の誤りでした。お詫びして訂正いたします。 「CROSS Party」は1000人規模のIT勉強会として、2012年から毎年開催されているイベントです。「CROSS Party 2019」は神奈川県・横浜市で開催され、「緊急企画! 漫画村再検証!」には、日本インターネットプロバイダー協会の理事を務めるDMM.comの村田篤紀氏が進行役を担い、スピーカーとして高木氏のほか、日本ハッカー協会の
人気漫画を無断で掲載していた海賊版サイト「漫画村」をめぐる著作権法違反事件で、同法違反容疑で逮捕状が出ていた運営者とされる星野路実(ろみ)容疑者(27)が24日午前、拘束されていたフィリピンを出国した。星野容疑者とはどのような人物なのか。約2年にわたって漫画村の実態を探る取材を続けてきた記者に、容疑者の母親が語った。 今年7月9日。フィリピン入国管理局が、香港に出国しようとした星野容疑者を空港で拘束したと突然発表した。漫画村が刑事事件として新たな展開を迎えた瞬間だった。 話はそれから10カ月前にさかのぼる。 フィリピンの首都マニラの空の玄関口、ニノイ・アキノ国際空港。数年ぶりに母親の前に姿を見せた息子は、以前よりもほっそりと痩せていた。 「元気だった?」 息子は母親の姿を見つけ、屈託のない笑顔で語りかけた。「息子」とは、星野容疑者のこと。昨年9月のことだ。 母親は息子に会うために単身…
2018年4月まで接続できた海賊版サイト「漫画村」の運営者が、7月7日、フィリピン入国管理局に拘束された。日本へ強制送還され次第、著作権法違反の疑いで逮捕される予定だ。さらに10日、漫画村運営に関わっていた東京都内在住の男女2人が著作権法違反容疑で逮捕された。被害額が約3200億円という推計もある漫画村の運営者たちが逮捕されたことは、今後の海賊版摘発にどのような影響を及ぼすのか。米国のサーバ提供会社の通信データから漫画村の運営者情報を特定し、刑事手続も進めていた中島博之弁護士に聞いた。 * * * 今回の漫画村運営関係者たちの逮捕は、漫画村や、その他の海賊版ビジネスに関わる人たちが主張していた「海外で運営をしているから日本の法律は関係がない」という言い逃れが成立しないことを示した、重要な第一歩だと思います。 漫画村は、「国交のない・著作権が保護されない国で運営されている」から、自分たちの活
海賊版サイト「漫画村」をめぐる著作権法違反事件で、警察はフィリピンで身柄を拘束された元運営者ら2人とは別に、サイトの運営に関わった疑いのある数人について10日にも逮捕する方針を固めたことが捜査関係者への取材で分かりました。 捜査関係者によりますと、星野容疑者に加え、サイトの運営に関わった疑いのある別の日本人の男1人についても、著作権法違反の疑いで逮捕状を取ったということで、警察が行方を捜査しています。 警察は、さらに、すでに国内で所在の確認がとれるなどした数人について、10日にも著作権法違反の疑いで逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かりました。 いずれも、星野容疑者のもとでサイトの運営に関わった疑いがあるということで、午後にも東京などから福岡へ移送される見通しです。
海賊版サイト「漫画村」をめぐる著作権法違反事件で、警察はフィリピンで身柄を拘束された元運営者とともに逮捕状が出ていた、事件の中心人物とされる37歳の男を新たに逮捕しました。 警察によりますと、安達容疑者は海賊版サイト「漫画村」の元運営者の星野路実容疑者らとともに、おととし5月、人気漫画「ONE PIECE」の画像ファイルを「漫画村」で公開して、誰でもダウンロードできるようにし、出版した「集英社」の権利を侵害したとして、著作権法違反の疑いが持たれています。 安達容疑者はフィリピンで身柄を拘束された星野容疑者とともに、一連の事件の中心的な人物とされ、すでに逮捕されている男女2人に犯行を指示していたとみられるということです。 警察が逮捕状を取って行方を捜査していましたが、今月上旬、フィリピンにいた安達容疑者が「出頭したい」と警察に複数回、連絡してきたということで、10日、帰国したところを逮捕され
人気漫画をインターネット上に無断で掲載していた海賊版サイト「漫画村」の元運営者が24日、身柄を拘束されたフィリピンから日本に強制送還され、福岡県警察本部などは著作権法違反の疑いで逮捕しました。警察の調べに対し容疑を認めるかどうかを保留し、「弁護士と話して決める」と供述しているということです。 星野容疑者は24日、拘束されていたフィリピンから日本に強制送還され、移送により日本の領空に入った航空機内で逮捕されました。 成田空港を経由して午後8時前に福岡空港に到着し、福岡市内の警察署に移送されました。 福岡県警察本部などによりますと、星野容疑者は人気漫画「ONE PIECE」の画像ファイルを「漫画村」で公開して誰でもダウンロードできるようにし、漫画を出版した「集英社」の権利を侵害したとして、著作権法違反の疑いが持たれています。 警察の調べに対し、容疑を認めるかどうかを保留し「弁護士と話して決めま
人気漫画をインターネット上に無断で掲載していた海賊版サイト、「漫画村」の元運営者が、滞在先のフィリピンで入国管理局局に拘束され、日本の警察は身柄を日本に移送した上、著作権法違反の疑いで逮捕する方針です。 サイトの運営に関わった疑いのある別の男1人についても逮捕状を取り、行方を捜査しています。 9日、フィリピンの入国管理局は、人気漫画をインターネット上に無断で掲載していた海賊版サイト「漫画村」の元運営者の星野路実容疑者(27歳)をマニラの空港で拘束したと明らかにしました。 「漫画村」は人気漫画の単行本や漫画雑誌のほか、週刊誌や女性誌などをインターネット上に無断で公開していた海賊版サイトで去年4月に閉鎖され、福岡県警などが被害を訴える大手出版社から告訴状の提出を受けて捜査を進めていました。 星野容疑者はサイトの運営に中心的に関わっていたとみられ、警察は著作権法違反の疑いで逮捕状を取り、今後、身
日本時間7月9日午前、フィリピンのメディアは違法漫画サイト「漫画村」の運営者とされる逃亡中の男(27)を入国管理局が拘束したことを伝えました。 Bureau of Immigration says it has arrested on Sunday a Japanese-German-Israeli fugitive wanted by Japanese authorities for infringement of copyright law. Romi Hoshino, 28, was reportedly the manager of “Manga-Mura”, an illegal viewing website of Japanese cartoons. | @mikenavallo — ABS-CBN News (@ABSCBNNews) 2019年7月9日 男の名前は星野路実
人気漫画を無断で掲載していた海賊版サイト「漫画村」をめぐる著作権法違反事件で、福岡県警が逮捕した住居不定、無職安達亙(わたる)容疑者(37)が、すでに起訴された東京都の男女のうち、男に報酬を渡していたとみられることが、関係者への取材でわかった。県警は安達容疑者が指示役だったとみている。 県警によると、安達容疑者は2017年5月29日ごろ、漫画村の運営者とされる星野路実(ろみ)容疑者(27)=フィリピンで拘束中=や男女の計4人で共謀し、漫画「ワンピース866話」を誰でも見られるようにし、集英社の出版権を侵害したとして逮捕された。 関係者によると、4人のうち、女は「安達容疑者が17年3~7月ごろに、男に漫画のアップロード作業の報酬として、月4万~10万円を支払っていた。自分は一切報酬をもらっていない」と説明している。自らは漫画の最新号の発売日に合わせ、海外のサイトを通じて漫画を入手し、アップロ
国内最大級の海賊版サイトといわれた「漫画村」(2018年に閉鎖)に広告を出していた広告会社2社に対し、サイトに無断で漫画を掲載された漫画家の赤松健さんが損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。田中孝一裁判長は「被告の2社はサイトが著作権侵害をしていると予見でき、違法行為への幇助(ほうじょ)は回避できた」と認め、請求通り2社に1100万円の支払いを命じた。 赤松さんの代理人弁護士によると、違法な海賊版サイトに広告を出す広告事業主に賠償責任が認められるのは異例という。 判決は、広告業界団体が2017年から広告掲載先から違法サイトを排除する取り組みを始めたことをふまえ、被告の2社が「著作権侵害を予見できた」と判断。そのうえで、漫画村の運営者が著作権者の許諾を得ているかを調べる注意義務を2社が負っていた、と指摘した。 さらに、漫画村の運営が広告事業主からの広告料収入に頼っていたことを
インターネットに無断で掲載された漫画などを「海賊版」と知りながらダウンロードすることが来月1日から違法となります。 数十ページの漫画の数コマといった軽微なものなどは規制されませんが、専門家は「一話分丸読みのダウンロードなどは典型的な違法に当たる」として注意を呼びかけています。 「海賊版」のダウンロードの規制については、これまで音楽と映像が対象となっていましたが、著作権法の改正で、来月1日から漫画や書籍などすべての著作物に対象が拡大されます。 一方、ネット利用の萎縮につながるのを避けるため、違法となるのは「海賊版」と知りながらダウンロードする場合のみに限っているほか、数十ページの漫画の数コマといった軽微なもののダウンロードや、画像を保存する「スクリーンショット」での写り込みなどは規制の対象外としています。 出版社などでつくる団体「ABJ」によると、日本からのアクセスの多い上位10の海賊版サイ
海賊版サイト「漫画村」の元運営者の拘束で、著作権保護への関心が改めて高まっている。もっとも、これまでコピー大国と思われていた中国でさえ、著作者にお金が回る仕組みづくりが進んでいる。漫画村が閉鎖されても、似たようなサイトが続々と生まれる日本からは、お寒い著作権事情が浮かぶ。 「悪いからやめようと感じたことはないですね。周りの友人もみんな使ってますから」 悪びれずにこう語るのは、違法コピーした漫画などを掲載する海賊版サイト「漫画村」を利用したことがあるという大学生の男性(22)だ。2016年ごろに開設された同サイトに掲載された作品は数万点。人気作品であっても閲覧無料だけに、18年4月に閉鎖されるまでに延べ6億人以上が利用したといわれている。 一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構によれば、漫画村による被害額は約3200億円。出版業界に大きな打撃を与えたサイトの運営を主導したとされる星野路実容疑
漫画を違法コピーし公開していた海賊版サイト「漫画村」について、運営にかかわったとみられる男がフィリピン入国管理局で拘束されたとして2019年7月9日に当局が発表しました。ここでは関連する報道情報などをまとめます。 事件関連の発表 Bureau of Immigration says it has arrested on Sunday a Japanese-German-Israeli fugitive wanted by Japanese authorities for infringement of copyright law. Romi Hoshino, 28, was reportedly the manager of “Manga-Mura”, an illegal viewing website of Japanese cartoons. | @mikenavallo— ABS-
人気漫画を無断で掲載していた海賊版サイト「漫画村」をめぐる著作権法違反事件で、福岡県警は24日、サイトの運営者とみられる星野路実(ろみ)容疑者(27)を著作権法違反の疑いで逮捕した。星野容疑者は7月にフィリピンの入国管理局に拘束されてから逮捕されるまでの間、数回にわたり入管を通じた朝日新聞の電話取材に応じた。容疑については「身に覚えがない」と否認していた。 星野容疑者は漫画村について「知らない人はいないのでは」と述べた。漫画村の配信ネットワークを提供する米国企業「クラウドフレア」の契約者情報には、星野容疑者の名前や住所が載っていた。これについては「契約したが、メールアドレスしか登録していない。契約者が漫画村の運営者とは限らない」と主張。同社に登録したアカウント名のウェブサイトが現在も稼働しているとして「私が運営していたわけではないことが明らか」と述べた。 一方、星野容疑者は「アップロードが
人気漫画を無断で掲載した海賊版サイト「漫画村」の運営者とされ、著作権法違反(公衆送信権の侵害など)と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の罪に問われた住所不定、無職星野路実(ろみ)被告(29)の論告求刑公判が7日、福岡地裁(神原浩裁判長)であった。検察側は懲役4年6カ月と罰金1千万円、追徴金約6257万円を求刑し、結審した。判決は6月2日。 起訴状によると、星野被告は2017年5月、漫画「キングダム」516話と「ワンピース」866話の画像ファイルを漫画村のサーバーに保存し、誰でも見られるようにしたほか、16年12月~17年11月には、漫画村で得た広告収入など計約6257万円を、広告を出した企業から海外口座などに送金させ、犯罪収益を隠したなどとされる。 星野被告はこれまでの公判で、著作権法違反罪について「責任はあると思う」と認めたが、組織犯罪処罰法違反罪については「(犯罪収益として)隠してい
漫画海賊版サイト「漫画村」の元運営者とされる、住所不定無職・星野路美被告(29歳)に対し、福岡地方裁判所は6月2日、著作権法違反および組織犯罪処罰法違反の罪で懲役3年、罰金1000万円、追徴金約6257万円の実刑判決を言い渡しました。 漫画村(現在は閉鎖) 「漫画村」は2016年にオープンした漫画海賊版サイト。特に2017年から2018年にかけ急速に成長し、出版業界に大きな被害をもたらすとともに、特定のサイトへの接続を遮断する「ブロッキング」を政府が要請するきっかけになるなど、社会的にも大きな影響を与えました。星野容疑者はその首謀者とされ、人気漫画「ONE PIECE」「キングダム」の画像データを無断で公開し、著作権を侵害した疑い。また、サイト運営によって得た広告収益を海外口座に送金させ、犯罪収益を隠したとして組織犯罪処罰法違反の罪にも問われていました。 今回の実刑判決を受けて、講談社は「
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は7月28日、KADOKAWAと集英社、小学館が、海賊版サイト「漫画村」の運営者に対し、19億円以上の損害賠償を求めて訴訟を起こしたと発表した。 訴訟の対象となる漫画は17作。漫画村へのアクセス1回につきコミックス1巻分が閲覧されたと想定し、2017年6月から18年4月までの総アクセス数(5億3781万回)とコミックスの販売価格から被害額を推定した。損害賠償額は3社合計で19億2960万2532円。 3社は漫画村について「犯罪収益モデルが同種サイトに影響を与えた」「民事的に責任が追及されるべき」とのコメントを発表。「クリエイターが安心して新たな創作に挑める環境を守るため、海賊版という犯罪撲滅への重要な一石として、この度の提訴に至った」と説明している。 漫画村は漫画や一般雑誌、写真集などの海賊版コンテンツを掲載していたサイト。最盛期には月間アクセ
インターネットに漫画を無断で掲載する海賊版サイトの被害について、出版社などで作る団体が試算したところ、11月の被害額は推計で350億円と、過去最悪の規模になっていることが分かりました。 漫画の海賊版サイトをめぐっては、おととし、5万点以上の作品を無断で掲載する「漫画村」が大きな問題となり、ことし7月には出版社や関係団体で作る海賊版対策の中核を担う団体「一般社団法人ABJ」が設立されました。 ABJによりますと、ことしにかけて漫画村とは別の海賊版サイトが次々に登場し、アクセスの多い上位5サイトへの月間のアクセス数は、ことし1月に4800万ほどだったのが、8月にはおよそ1億1000万に急増し、先月も1億4000万と多い状況が続いていて「漫画村」が最も見られた時期を上回っていると言うことです。 被害額は試算で350億円 過去最悪の規模 アクセス数や滞在時間をもとに試算した被害額は、ことしに入って
海賊版サイト「漫画村」(閉鎖)の運営者とされ、著作権法違反などの罪で懲役3年の実刑判決を受け、服役を終えた星野路実氏(31)が22日、福岡市内で会見した。会見では、漫画村のシステムについて当時は法律で禁止されておらず、自身は無罪と主張し、再審請求する方針を示した。控訴せず確定した事件での再審請求は珍しいが、「勾留中にパソコンの利用を禁じられ、無罪を証明する証拠集めができなかった」と説明した。 「漫画村」は2016年に開設された漫画が無料で読める海賊版サイトで、17年9月からの半年で推計約3200億円の被害(コンテンツ海外流通促進機構調べ)が出るなど、社会問題化していた。 21年の一審の福岡地裁判決は、星野氏が17年5月、人気漫画「キングダム」516話と「ワンピース」866話の画像ファイルを漫画村のサーバーに保存し、誰でも見られるようにして作者や出版社の著作権や出版権を侵害した、と認定。広告
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