【ソウル=宇恵一郎】韓国原子力安全委員会によると、韓国・釜山市にある古里(コリ)原発1号機で先月9日、定期点検中にすべての外部電源が12分間にわたって途絶えていたことがわかった。 同原発は2月4日から定期点検に入り、事故当時は運転を停止して余熱除去作業を行っていたが、正規電源が停止し、非常用ディーゼル発電機も作動しなかった。 同委員会は、現地に調査員を派遣し、詳しい原因を調べる予定。 同原発は加圧水型軽水炉(出力58万7000キロ・ワット)で、1978年4月に商業運転を開始した韓国の最初の原発。老朽化が進み、市民団体が稼働停止を訴えている。