「家が高くて買えない」という切実な声が数多くあがっています。 東京23区の新築マンションの平均価格は1億円を突破(2023年)。この10年でおよそ2倍にまで跳ね上がりました。 子育て世帯の中には、共働きでも予算に収まる家が見つからないという人も。 なぜ、住宅がこれほどまでに高騰しているのか。今後、価格はどうなるのか。賢い購入戦略は?
笑ってしまった。 合格でも変だが、「不合格」を碑にした人がいるとは。 いったいなぜこんなことをしたのか。 「松井元哉さん」にどうしても会いたい。私は、それまで職場には戻らないと宣言し、取材を始めた。 2023年7月6日「おばんですいわて」で放送 人気のない場所にぽつん インターネットの情報を頼りに、まずは現場へ。 岩手県南部、一関市の中心部から車で20分。人気のない道路脇の林の陰に、それはあった。 高さは1メートル、厚さは2センチほどで、ずいぶんスマートだ。 「松井元哉 第113回医師国家試験 不合格発表閲覧之地」。 間違いない。黒地に、白い文字が目立つ。これを素直に信じれば、松井さんという人が、ここで、医師国家試験の不合格の知らせを受け取った、ということになる。 石碑は人気のない道路脇に建っていた 写真を撮っていると、林からガサガサと音がした。 まさか、松井さんにいきなり遭遇!? 石碑の
Q.まず、ずばり聞きます。政府が導入を目指す「こども誰でも通園制度」(注1)を、保育士としてどう思いますか? (※注1 親が就労していなくても子どもを保育所などに預けられる制度。政府は来年度以降、本格導入することを目指すとしている。) 働く保護者のみを対象にするのではなく、さまざまな環境の家庭の子どもを預かれるようにするという制度自体はよいものだと思っています。一方、子どもを受け入れる側の保育所の体制が整っているのかというと全く整ってないといっても過言ではありません。 まず、保育士の人手が不足しています。保育現場のなかでは、現状でも業務の負担が大きい中で、さらに負担が増えるのではないかという懸念や不安があります。子どもを預けられる体制が整っていないにもかかわらず、制度の導入に向けて急ぎ足になっているのはよくないと思います。
「なんか、官邸内の動きが怪しいんだよね」 3月上旬、ある政府関係者がこう漏らした。 その約2週間後の3月21日、岸田総理大臣がウクライナを電撃的に訪問。 日本の総理大臣として戦後初めての戦地訪問はいかにして実現したのか。 極秘計画の舞台裏に取材班が迫った。 (小口佳伸、瀬上祐介、渡辺信) 【リンク】過去の経緯はこちら「これは総理の命の話だ」 ついに実現した首脳会談 3月21日、ウクライナ。 ある政府関係者は「総理は、首脳会談前に訪れたブチャで、相当ショックを受けた様子で、会談に向かう途中、『ちゃんとやらないといけない』という意を強くしたようだった」と話す。 そして首都・キーウで行われた、岸田とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談。 (岸田総理大臣) 「日本の揺るぎない連帯を伝えたい。ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だ。キーウとブチャを訪問し、惨劇を直接目の当たり
「国の基準の2倍以上の保育士を配置することで、保育者が心にゆとりをもって保育ができています。離職率も低く保育の質の向上も実現できています。取り組みを共有させてください」 保育現場の厳しい現状を伝え続けている私たちの元に、この投稿を寄せてくれたのは、東京・杉並区で、6つの保育所を運営する法人の統括、野上美希さんです。 「ここで働きたい」という保育士の応募が殺到し、中途の採用倍率は13倍にも上るといいます。いったいどのような工夫をしているのか、取材しました。 (首都圏局/記者 氏家寛子) 配置基準の2倍以上 メリハリある働き方 訪ねたのは、杉並区にある「ピコナーサリ新高円寺」という保育所です。 国の基準の2倍以上の保育士を配置しています。 正午、給食の時間に4歳児の部屋をのぞくと、2人の先生が見守るなかで、15人の子どもたちが落ち着いた様子で食事をとっていました。国の配置基準では4歳児の場合、
「子どもたちがこんなに振り回されたのは初めてだ」 これは、都内の小学校の校長の言葉です。 東京パラリンピックの期間、子どもたちが競技を観戦する「学校連携観戦」の対応をめぐり、大きく混乱した都内の教育現場。その現場に密着すると、教員や保護者、それに子どもたち、それぞれの抱える葛藤が見えてきました。 (首都圏局/記者 戸叶直宏) 感染4000人超の中、パラを観戦する子どもたち 8月27日、東京・渋谷区の千駄谷小学校の子どもたちが、地元の代々木体育館に入っていきました。東京パラリンピックの「学校連携観戦」のためです。 本来、楽しく学ぶための実施ですが、現場では、どことなくピリピリした雰囲気が。 新型コロナの感染が、連日4000人を超える都内での観戦。保護者からも、ためらいながらも子どもを送り出したという声が聞かれました。 この学校で観戦したのは、児童343人のうち、213人でした。 「本当に行く
各地で高齢者への接種が進むなか、東京・墨田区は、6月1日から64歳以下の一般の区民に新型コロナワクチンの接種券を発送し、7月中には対象となるすべての世代で接種を始めるとした、今後のワクチンに関するスケジュールを発表しました。いち早く接種の見通しがたった墨田区では、どんな取り組みを行っているのでしょうか。 墨田区 64歳以下の接種スケジュールは? 墨田区では、25日時点で区がとりまとめた速報値で、対象となる高齢者全体のおよそ31%が1回目の接種を終えていて、比較的スムーズに接種が進んでいるものと見られるということです。 そして、6月1日に、64歳以下の一般の区民に新型コロナウイルスワクチンの接種券を発送するとしています。発送されるのは、16歳から64歳までの区民で、16歳については、ことし3月31日時点で16歳に達している人が対象で、17歳から64歳の人については今年度末までに誕生日を迎える
新型コロナウイルスの対策として、日本で接種が進められてきたファイザーとモデルナのワクチンに加えて、8月からはアストラゼネカのワクチンも公的な予防接種に使われ始めました。 この3種類のワクチンの特徴や効果などをまとめました。 ※5月21日に公開した記事に、8月24日時点での最新情報を加えて更新しました。 この2つのワクチンは、遺伝物質のメッセンジャーRNAを使っていて、メッセンジャーRNAワクチン、もしくは頭文字をとって「mRNAワクチン」と呼ばれています。 新型コロナウイルスが細胞に感染するときの足がかりとなるスパイクたんぱく質を作るための遺伝情報を含む物質、「mRNA」を投与する仕組みです。「mRNA」はいわば設計図のようなもので、体内の細胞によってスパイクたんぱく質が作られ、その後、免疫の仕組みが働き、ウイルスを攻撃する抗体を作るよう促します。 実際のウイルスは使っておらず、ワクチンを
「陽性です」 近所のクリニックで言い渡されたこの一言をきっかけに、私は日常生活から切り離されました。 知っているようで知らなかった、コロナ感染後の生活。検査は?ホテル療養は?症状は? この記事が皆さんの参考になる日が訪れないことを祈りつつ、感染者への対応の改善につながればと思い、私の体験を記録し、公開することにしました。 (奥住憲史) はじまりは悪寒 私、奥住は、ふだん政治記者として国会周辺を拠点に取材をしてます。現在32歳。渋谷のNHK放送センターに、ほとんど立ち寄ることはなく、基本的には自宅と永田町を往復する毎日です。 12月11日(金)夜。 仕事を終えて帰宅後、深夜になって悪寒がしてきました。 一瞬、新型コロナウイルスが頭をよぎりました。ただこの2週間、仕事が忙しかった上、2日前にはコートを忘れ、寒空のもとで2時間以上「張り番」をしていたこともあって、風邪を疑いました。 早く寝よう。
9月のとある日、公園で子どもに呼ばれて行ってみると見知らぬ虫がいました。 何だろう…? バイオリンのような不思議な形に、独特の模様。カメムシ?調べてみるとこの虫、最初に日本で見つかったのはおよそ200年以上前の長崎・出島。ということは、2世紀もかけて東京に進出したの?さっそく取材しました。 (丹沢研二アナウンサー) この虫 名前を教えてください! 「パパ―!この虫なにー?」 今回の取材は、子どものこの一言から始まりました。 場所は東京・多摩市の公園で、子どもに呼ばれて行ってみると見たことのない虫がいました。 家に帰って子どもと昆虫図鑑を開いてみましたが、載っていません。 インターネットであれこれ検索すると、目撃情報が続々。みなさん、つぶやいています。
新型コロナウイルスによる一斉休校をきっかけに、全国の小中学校でパソコンやタブレット端末の導入が急ピッチで進められています。 端末の導入にあわせて、これまで当たり前だった「教える」という教師の役割を見直す学校が登場しています。 授業のデジタル化 教師の役割見直す 東京・中野区にある、全校生徒50人の新渡戸文化中学校では、一斉休校中に、生徒全員に学習支援アプリが入ったタブレット端末を導入。 通常の登校が再開したあとも、積極的に活用し、授業の効率化をすすめています。
歴代最長政権。その要因の1つに「野党の多弱」を挙げる指摘は多い。 「安倍政権を、なぜ倒せないのか?」 野党の視点から展望するため、私たちは、民主党政権の中核を担った4人にインタビューを行った。 当時の幹部たちは、異口同音にある言葉を口にした。 (宮里拓也、奥住憲史、並木幸一) 長期政権の要因は 「長期政権となった要因は何だと考えますか」 私たちは、民主党政権を担った“元幹部”に率直な質問をぶつけた。 前総理大臣、野田佳彦。 与党民主党の幹事長を務めた小沢一郎。 外務大臣や民主党政策調査会長を歴任した前原誠司。 民主党政権で財務大臣を経験し、現在、立憲民主党の国会対策委員長を務める安住淳。 4人は、それぞれ、次のように答えた。 「野党がバラバラになって互いに足を引っ張っていることが一番大きな原因だ」(野田) 「安倍政権に代わる受け皿がない。国民は政権をかえたくても選択する対象がない」(小沢)
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