<自動車や再生エネルギーの分野のイノベーションで、今後アメリカは中国に大きく後れを取りかねない> 中国共産党大会と言えば、堅苦しくて退屈という印象が強い。しかし、今回の党大会は、(民主主義と人権の面では大きな問題を抱えているが)力強く成長する中国を印象付けた。その姿は、政治が機能していないように見えるアメリカとは対照的だ。 最近の両国のエネルギー、自動車、研究開発に関する政策を比べると、中国が未来の世界を形作ろうとしているのに対し、アメリカは過去に退行しつつあるように見える。トランプ政権の政策がアメリカの相対的な衰退を加速させかねないのだ。 中国は、16~20年に合計1兆2000億ドルを基礎的な研究開発につぎ込むことを決めている。このうち3730億ドルが再生可能エネルギー関連だ。研究開発予算は、20年までにアメリカを追い越すと予測されている。 習近平(シー・チンピン)国家主席は、大量の石炭