妻・娘とタワマンに住む59歳の男性会社員は60歳から再雇用で手取り月収が4割減の39万円になる。ネックは、収入分を毎月使い切る浪費家計で貯金があまりないこと、さらに75歳まで月21万円の住宅ローン返済が続くことだ。家計相談を受けたファイナンシャルプランナーの横山光昭さんの試算では、今のままだと老後に1億円が不足することがわかった――。 ボーナス込みで年収1200万円超でも老後はピンチのワケ 最近、定年退職後に収入が減ることを見越し、給料・退職金・企業年金・iDeCoなどをどのようなタイミングで受け取るとよいのか、という相談を受けることが増えました。 受け取り方を考えることは非常に大切なことです。ただ、受け取り方にこだわりが強すぎたり、受け取れる金額に期待しすぎたりするケースが目立ちます。本人の考え通りに実行すると、かえって老後の暮らしが脅かされるのではないかと思える事例も少なくありません。