--アニメにするときに心がけたことは? この作品の特性の一つとして文字ベースでの面白さがあります。例えば「幻想殺し」と書いて「イマジンブレイカ―」と呼称するという目に見えて分かるケレン味的なところから、膨大で緻密な世界観設定といったベースの情報量の部分だったりと、ノベルならではの表現としての面白さを極めている作品だと思っています。その文字ベースで映える魅力を映像にすることの難しさも含め、相当ハードルの高い作品であることは、10年前に第1期を制作する時に思い知ってはいたのですが。改めて第3期を制作することとなった今回、会議を進める中で「あー、この作品そうだったー」って事案が本当に多くて、改めて「禁書目録」の制作してるなぁと思っております。 ただ、主に大変なのは、そうした文字ベースで映える内容のものを映像にローカライズしてくれてる錦織博監督以下、制作スタッフの皆さんです。本当に頭が下がります。