素晴らしい映画だった。 登場人物の生き方、心理描写、歩んできた軌跡がとにかくリアル。 生々しすぎるほどにリアルだからか、言葉にできない何かが詰まっているのか。 見ていて自然と目を奪われる。心に響く。伝わってくる何かがある。 派手なアクションシーンや分かりやすく刺激的な演出はない。 現代を舞台にしたリアルな日常を描いた作品。言葉にするのが仕事の私でも、パッと魅力を言語化するのが非常に難しい。 ただ、この映画を見ることができてよかったと心からそう思わせる確かな何かがある。 今日はそんな素晴らしい映画のお話。 2023年8月11日からシネ・リーブル池袋 などで上映となる映画『30S(サーティーズ)』。 あらすじはこんな感じ。 30歳の誕生日を数日後に控えた向井タケルのもとに、大学時代の同級生だった、御手洗甲からメッセージが届く。 それをきっかけに、タケルは大学時代の"ある言葉"を思い出す。