農水省は十九日、政府保有輸入米(ミニマムアクセス米)の「販売直前におけるカビ・カビ毒のチェックについて」と題する、カビ毒検査の新方針を発表しました。それによると、これまで相次いで発見されていた「カビ状異物」などについて、「従来行っていたカビ毒分析は停止する」としています。 政府保有輸入米からは、一月だけで二十八件の「カビ状異物」が発見され、サンプル(試料)がカビ毒検査に回されています。カビ毒の有無についても、その検査結果すべてが闇に葬られることになります。 新方針はさらに、猛毒のアフラトキシンなどカビ毒に汚染された輸入米について「飼料安全法で規制されている基準以下であれば、エサ米として販売する」(農水省消費流通課)としています。 農水省は昨年十月末に「事故米を二度と流通させない」という農水相談話を発表し、「国の在庫保有中に問題が生じた場合は、これを廃棄処分にする」と公約しました。新方針のカ