先日、ブルームバーグで日本の地方経済の現実を端的に表す記事が掲載されていて、「ああ、これか」と膝を打ちました。もちろん、地方経済が人口減少で身動きが取れなくなっている、という本筋は同意するほかありません。 日本一豊かなホタテの村も人手不足で四苦八苦、オホーツク沿岸の猿払 しかしながら、この記事には「最低賃金では日本人の若い労働者が来ない」ので外国人実習生などに頼らざるを得ない、高齢者はこの先何年いられるか分からないという流れになっています。実のところ、私がほんのり福島県の復興のお手伝いをしているときに、地方の産業に貸し付けている金融機関の諸情報を拝見する機会があり、ほぼ相似形の問題を起こしていたのがこの「奴隷労働」問題です。 もちろん、使用者側は適法な賃金で労働者を雇うわけですから、本件北海道の事案も復興途上の福島も決して悪い話でもまずいことでもないのです。経営判断として、必要な労働力を入