『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』鑑賞。 2008年の世界金融危機はいかにして起きたのか? ――――その成り立ちから実態、そしてその後世界経済はどうなっていったのか?までを追い、その現場に居た人間や当時政治家として活動していた人、大学教授、ジャーナリスト、作家など、これでもかという人数にインタビューし、徹底的に暴いていくドキュメンタリー映画。 作品は5部構成になっていて、本にしたら何冊分ですか?という情報量を持っている。3時間くらい必要なのでは?という感じで映画は進んでいくのだが、序盤からギアはトップで、とてつもないスピードで駆け抜けるような作品に仕上げた。マット・デイモンがナレーションを担当しているのだが、とても早口で、特になぜ金融危機は起きてしまったのか?を説明する前半は追いつけないほど。ランタイムも109分というタイトさである。 映像で分かりやすく説明するという演出は皆