かつて家庭用ビデオの規格を巡ってVHS方式と激しい規格争いを繰り広げたソニーのベータ方式のビデオテープが来年3月までに販売を終了することになり、およそ40年の歴史に幕を下ろすことになります。 ソニーは消費者がテレビ番組を家庭で手軽に録画して楽しむことができるようにベータ方式のビデオテープを開発しました。コンパクトな大きさと高画質を売りにしていましたが、ソニーが発売したよくとし、昭和51年に当時の日本ビクターがVHS方式のビデオテープを発売し、激しい規格争いを繰り広げました。VHSの録画時間が2時間あったのに対してベータは当初1時間と短かったことが売り上げに影響し、VHSが世界の家庭用ビデオの標準となりました。 その後、テレビの録画はハードディスク付きの機器が一般的となり、長く業界標準だった「VHS」方式も主要なメーカーがビデオテープの生産を相次いで終了するなど、技術の変遷が進んでいます。