外用療法がアトピー性皮膚炎治療の主力です はじめに: 小児アトピー性皮膚炎の治療の原則は自然治癒を待つことです。皮膚症状がひどい時期があっても、大部分の小児は自然治癒することが多く、そのためのチャンスが二度訪れます。第一のチャンスは消化管の機能が強くなり、それまで腸粘膜が未熟なために通過、吸収させていた卵白のような食物性抗原を通過させなくなる1~2才ごろにやってきます。食物性抗原が原因のアトピー性皮膚炎はこれ以降は少なくなりますが、それまでの皮膚症状がひどいと、例えばダニのような接触性抗原が皮疹部位から侵入し、接触性抗原が原因のアトピー性皮膚炎に様変わりすることになります。第二のチャンスは男性ホルモンの作用で皮脂腺から皮脂が分泌され、それまでのカサカサから、むしろ脂ぎった皮膚となり、皮膚のバリアー機能が自然と高まり、ドライスキンが解消される思春期です。年令にすれば10~13才に相当し、量の