中国製冷凍ギョーザによる中毒事件が発覚してから30日で2年が過ぎた。中国側が歓迎する民主党・鳩山政権の発足で、真相究明が進むかとみられたが、反応は鈍く、昨年末には中国側で捜査責任者が人事異動するなど幕引きムードも漂う。「民主党政権なら譲歩してくれると思ったのに」。鳩山政権からは、熱意のない中国への恨み節も聞こえてくる。(赤地真志帆) 「中国に対する日本人の好感度調査で、女性は男性より好感度が低くなっている。やはりギョーザの話が効いているのではないか」 岡田克也外相は26日の記者会見で、事件の影響が日本国内に色濃く残っている現実を語り始めた。 岡田氏自身、今月17日に行われた中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相との会談で、女性の好感度で中国側に「警告」、事件解決を迫るつもりだった。だが、東シナ海のガス田問題に時間を取られ「警告」はまぼろしに。悔しい思いをしたばかりだった。 岡田氏は昨