印刷 近隣の小学校では校門前で警察官が見守り、児童が保護者に付き添われて通学していた=12日午前7時56分、広島市中区、高橋正徳撮影 広島刑務所(広島市中区)から、中国人の李国林受刑者(40)が脱走してから一夜明けた12日、市内の小学校などでは警察官や保護者に見守られ、不安そうに登校する児童の姿がみられた。足取りは今もつかめず、地元住民からは刑務所の安全管理のずさんさに怒りの声が上がる。警察庁は社会への危険性が高いとして李受刑者を特別手配に指定し、全国の警察が重点的に行方を追っている。 学区内に刑務所がある市立中島小学校(広島市中区加古町)では午前8時ごろ、正門や通学路などで警官や地域のボランティア、教員が見守るなか、保護者らに付き添われた児童が次々と登校した。 1年生の男児を見送った父親は「まだ(李受刑者が)近くにいる可能性もあるので不安。とにかく早く捕まって欲しい」と緊張した表情