ソウル(CNN) 出生率が世界最低水準の韓国は、緊張が高まりつつある西太平洋地域における新たな脅威への対応を迫られる中、将来的に十分な兵力を確保できなくなる恐れがあるとアナリストらは警告する。 北朝鮮の核やミサイルの脅威を常に警戒する韓国は、現在約50万人の現役兵士を抱える。しかし、韓国では女性1人が一生のうちに産む子どもの数を示す合計特殊出生率がわずか0.78と低く、専門家らは軍の規模縮小は避けられないと指摘する。 ソウルの祥明(サンミョン)大学の教授で、国家安全保障が専門のチェ・ビョンウク氏によると、韓国が現在の兵力を維持するには、年間20万人を募兵または徴兵する必要があるという。 しかし、2022年に生まれた新生児は25万人に満たず、男女の割合がほぼ均等と仮定すると、その新生児たちが入隊する年齢を迎える20年後には、採用目標人数20万人に対し、採用可能な男性の数は約12万5000人し