アニメ好き会社員に立ちはだかった「残業」の壁 私の働き方が買われるようになったのは、きっと私が当時も今も変わらず「オタク」だったからです。 2001年に大学を卒業しコクヨに入社した私は、コクヨの中でも珍しい「購買システム(自社と取引先との購買取引プロセスを電子上で行うツール)」を取り扱う新規事業の営業職に配属になりました。そこで、当時の日本の会社に入った以上は避けられない課題に直面しました。すなわち「残業」です。 日中は外回りをしてお客様と打ち合わせをして、夕方からオフィスに戻って事務処理や会議を行う、必然的に帰宅時刻は19時、20時、22時と遅くなります。仕事はエキサイティングで楽しかったこともあって肉体的にも精神的にも負担はなかったのですが、一つ困ったことがありました。 それは「アニメが観られない」という問題でした。 もちろん、家に帰ってからや休みの日には録り貯めた深夜アニメやレンタル