ゼロからイチへ、オリジナルなものを作り出していく、その前段階。クリエイターたちはどういった過ごし方をしているのだろうか。自分と向き合うこと、そこから生まれる歓び。その向き合う直前にある時間/行為こそ、知りたくなる。 「作品制作において、逆にそれがないと完成が成立しない。そのために整える」と語るのは、アート、音楽、ファッション、広告とさまざまな領域で先鋭的な表現を発表するコラージュアーティスト/アートディレクターの河村康輔だ。AUGER®︎のローンチに合わせて、同ブランドをモチーフとしたアート作品を制作してもらったが、そこでは「日常のなかで使うものだからこそ、その動き自体やそこから生まれる躍動感を意識した」という。インタビューのラストではシュレッダー・コラージュ3連作も披露。新たな表現が生まれる瞬間を追った。 —制作に入っていく前段階のところから訊いていきたいのですが。入りこむためのルーティ