2520億円という莫大な予算で白紙撤回された新国立競技場の計画。デザインを担当していた建築家ザハ氏が作成した反論プレゼンビデオが「非常に説得力がある」とネット上で話題になっている。 今回、ザハ氏がビデオの中で「白紙撤回すべきではない」とした3つの理由を紹介したい。 (1)デザインは低い予算に合わせて再検討できる。 ザハ氏はビデオの中で現在のデザインの基本的方針を大きく変えることなく、より低い予算に合わせて再デザインすることが可能であると説明した。 さらに、何かと問題視されるキールアーチについても、採用したのは日本の伝統的な橋が同じ形状をしているのと同じように技術的・現実的な理由からであるとしている。キールアーチは座席の建設と同時進行で進めることができ、工程を3ヶ月短縮する効果もあるという。 (2)ゼロからやり直すのは非常にリスクが高い。 ザハ氏は、白紙撤回の目的が2520億円よりも安い費用