総選挙で政権交代が実現し自民党が下野する。「保守王国」と呼ばれた新潟の自民党候補も全選挙区で敗れた。そういう中で、新潟5区で民主党の田中真紀子氏に約1万7千票差まで詰め寄った、自民党の米山隆一氏(42)に、自民党の問題点や再生への課題を聞いた。 (長富由希子) ◇ ●野党能力が課題 ―「敗北の原因は、私に、自民党にある」。投開票日の翌日、ご自身のブログに、そう書き込まれました。 無党派の人に届く演説をすべきだった。自民党は、民主党の政策を「ばらまき」と批判をしたが、批判ばかりでは人の心に響かない。 ばらまきをせずに、じゃあ、自民は何をするのか、という将来像を十分に示せなかった。私自身が、自民がそれを出来れば、結果は違っただろう。有権者は、説明すればわかってくれた。自民の候補者選びにも問題はあった。 ―自民のマニフェスト(政権公約)には未来像はなかったですか?