さらさらと。 生命(いのち)は、両手ですくった砂がすき間からこぼれ落ちるように進んでいく。 砂の落ちる量、スピードは知る由もない。 たしかなことは、砂は落ち続けること。 止まったり、途中で増えたりすることは絶対にないこと。 そもそも手のひらにのった砂がどれくらいあるのか、それは人それぞれ違う。 ゆっくり落ちても、与えられた砂が少なければすぐになくなってしまうだろう。 反対にスピードが速く落ちていく場合でも、与えられた砂がたくさんあれば落ちきるまでには時間は長くかかる。 時間は有限。いつかはここから消える。 僕にどれくらいの時間が用意されているのか、当然わかりはしないが、僕はこの一日一日をできる限りの範囲で記憶にとどめておきたいと思っている。 そのあらわれの一つでもあるけど、以前までは不定期的に書いていた個人的な日記を、今は毎日、寝る前に書いている。 それはありふれた生活の平凡で取り留めのな