大津市の三井寺にある国宝の建物の修復工事の様子が公開され、訪れた人たちが薄く割った板を屋根に重ねる伝統技法の「こけらぶき」と呼ばれるふき替え作業を見学しました。 17日は工事の様子が初めて公開され、県内外から訪れた14人が足場に上って、高さ5メートルの屋根の上から見学しました。 客殿の屋根のふき替えには、厚さ3ミリに割ったサワラの木の板を重ね、腐食しにくい竹のくぎで止める「こけらぶき」という伝統的な技法が用いられています。 訪れた人たちは滋賀県教育委員会の職員から、ふき替えにおよそ10万枚の板が使われていることなどの説明を受けたり、くぎを打ち込む職人の作業を写真に収めたりしていました。 愛知県から来た50代の男性は「偶然に見ることができて幸運でした。設計図もない中で、緻密な作業を行う伝統の技はすばらしいと感銘を受けました」と話していました。 滋賀県教育委員会文化財保護課の尾山義高さんは「1