中国北部の港湾都市・天津の化学工場爆発事故の現場で、全裸腕立て伏せをする区志航さん。本人提供(2015年8月19日撮影)。(c)AFP/OU ZHIHANG 【12月19日 AFP】中国のアーティスト、区志航(Ou Zhihang)さん(46)は公の場でカメラをセットすると、あわただしく服を脱ぎ、尻をさらしたまま1回だけ腕立て伏せをする――作品の完成だ。 区さんは中国国内や、時には外国の路上で行った「全裸腕立て伏せ」の写真をこれまでに700枚以上撮ってきた。現代芸術の世界で他に類を見ないボディーアートだ。 しかし、区さんが選ぶロケ地は、政府の権力濫用やさまざまな抗議行動、災害などが起きた場所であり、作品がただ尻をさらすだけのものではないことを示している。「目的は私の腕立て伏せを見てもらうことではなく、こうした方法を使うことで社会に考えてもらうことだ」。故郷の南部広東(Guangdong)省