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  • SFの醍醐味がつまったSFコミック短篇集──『無限大の日々』 - 基本読書

    無限大の日々 作者: 八木ナガハル出版社/メーカー: 駒草出版発売日: 2018/02/28メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る著者八木ナガハルがコミケやコミティアで発表したオリジナルSF漫画を集めたこの一冊。SF物で一巻完結という時点で珍しいが、その中身は漫画という表現形式ならではの壮大なSFアイディア/光景をみせてくれる、SFとしての醍醐味がたんまり詰まった短編集だ。軌道衛星、何種類もの軌道エレベータ、昆虫型の異生物、機械知性に自由意志問題──といったいくつものネタを、守備範囲が海外SF小説メインのハードSF者と自己紹介する著者が調理していくので、それはまあおもしろいわな。 各作品をざっと紹介する 当は絵、ヴィジョン、見せ方をそのまま貼っつけてお見せしたいところだがそれは無理なので全八篇の収録作を順番に紹介していこう。まず最初に収録されているのは、別々の惑星で同じ

    SFの醍醐味がつまったSFコミック短篇集──『無限大の日々』 - 基本読書
  • 廃棄指定済みのコロニー、息苦しさの中で生きる狂人達──『屈折する星屑』 - 基本読書

    屈折する星屑 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 江波光則,雨水龍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/03/23メディア: 文庫この商品を含むブログを見る江波光則さんによる『我もまたアルカディアにあり』に続く、早川から刊行される文庫の二冊目になる(話にまったく関連性はない独立したもの)。これがまあ、濃縮還元江波光則みたいな感じですごくファンにはおもしろい。以下簡単に紹介してみよう。 簡単なあらすじとか世界観とか 物語の舞台は火星と木星の中間地点に浮かぶ廃棄指定済みの円柱型コロニー。コロニーにはなぜか資金があり、住人らはあまり働かなくとも生きていけるし、頑張って働いてもたいした利益は得られない。ジリジリと人口は減少しつつあり、進歩もなければ大きな変化もなく、いずれダメになるだろうという予感を抱えながら生きている。 そんな中、特に若者は、当然のごとくその屈した生の向け先に困っている。何

    廃棄指定済みのコロニー、息苦しさの中で生きる狂人達──『屈折する星屑』 - 基本読書
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