自民党は二十六日、全国二百八十九の衆院小選挙区全てに「憲法改正推進本部」を設置すると発表した。二十九日付で各都道府県連と各選挙区支部に年内設置の要請文を出す。党所属の国会議員や候補者が各選挙区で先頭に立ち、支持者らも巻き込んで世論を盛り上げる狙いがある。 (清水俊介) 要請文では、各小選挙区支部長が本部長となり、国会での改憲案発議後の国民投票に向けて改憲の機運を作っていくため、民間団体との連絡会議の設立を進めることなどを促している。
【パリ=竹田佳彦】トランプ米大統領の元側近、バノン元首席戦略官が、欧州で極右やポピュリズム(大衆迎合主義)勢力など欧州連合(EU)懐疑派の結集を図っている。来年五月の欧州議会選で躍進して主導権を握るため、支援する財団「ムーブメント」も設立した。ただ、各勢力には「米国人に口出しされたくない」との空気もあり、影響力は未知数だ。 「英国のEU離脱とトランプ政権誕生、欧州議会選はつながっている。すべて、エリートによる押しつけへの拒否から始まる」。バノン氏は九月末、ローマで開かれた極右政党「イタリアの同胞」の会合で、財団への参加を呼びかけた。 演説では、EUによる財政規律や欧州の難民流入などを念頭に、国民の未来が既成権力に奪われていると発言。ユンケル欧州委員長や、EU主流派のマクロン仏大統領への不満をあおった。メローニ党首は「ぜひ参加したい」と意欲を見せた。 バノン氏は今春以降、英仏伊など各地でEU
二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの暑さ対策として政府が検討している「サマータイム」を導入し、時計を二時間進めた場合、夕方に屋外で行うはずの最大六競技の開始が、暑さのピークの正午~午後三時(現在時刻)となる可能性が浮かんでいる。競技の開始時刻が実質二時間繰り上がるためだ。世界中でテレビの生中継時間も早まることになり、メディアや視聴者への影響も大きい。関係者らから「サマータイムは考えられない」と批判が上がっている。 (原田遼) サッカーとラグビーは午後二時半。馬術は同三時-。時間が二時間繰り上がった場合の開始時刻だ。「夕方開始」が「昼すぎ開始」と早まることで、気温が二度程度上昇することが見込まれ、熱中症の危険にさらされる。屋外開催の可能性があるアーチェリーとスポーツクライミング、バスケットボール三人制も同二時台のスタートとなる。
一般入試の女子受験者を一律に減点した疑いが浮上した東京医科大(東京都新宿区)が二〇一三年、女性医師や研究者の育児と仕事の両立を支える国の事業に選ばれ、三年間で計八千万円の補助金を受けていたことが分かった。 事業は、文部科学省の「女性研究者研究活動支援事業」。「女性の活躍支援」を掲げる政府の肝いりとして全国五十三の大学と研究機関に補助金を交付。東京医科大には女性研究者の出産や子育てと、臨床や研究活動の両立支援のため、一三~一五年度に計八千二十六万四千円が交付された。 同大学によると一三年当時、医学科の女子学生が過去十年で五十人増え、学生全体に占める割合も26・9%から32・4%に増加。出産育児を抱える女性が増えることを見越し、勤務体制の改善や保育支援などのために補助金を申請した。
東京都の小池百合子知事が事実上率いる「都民ファーストの会」に所属する樋口高顕都議が昨年九月に都議会委員会で質問する際、都に事前に送った質問案の文書作成者名が、小池氏に近い都顧問(当時)の小島敏郎氏だったことが関係者への取材で分かった。小池氏は都議の質問を職員が作成するのを禁止すると表明しており、「知事与党」議員の質問に都側が関与していれば「言行不一致」と批判が起きそうだ。 (川田篤志、榊原智康) 樋口氏は昨年九月一日の経済・港湾委員会で、豊洲市場(江東区)への移転や築地市場(中央区)の跡地再開発などを質問。豊洲市場内に観光拠点を設ける計画を巡り、事業者が都に損害賠償請求を検討しているとされた点に関し、「都が賠償責任を負う事由に該当しない」と述べ、知事の方針を擁護した。
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部開設を巡り、愛媛県今治市の幹部ら一行が柳瀬唯夫首相秘書官(当時)に面会する直前の二〇一五年三月、首相官邸側から文部科学省に「愛媛県や今治市、加計学園の関係者が近く首相官邸を訪問する」と伝えていたことが十一日、文科省関係者への取材で分かった。 一行が一五年四月二日、柳瀬氏と面会した記録文書について、愛媛県は担当者が作成したと認めている。柳瀬氏は「自分の記憶の限りでは、県や市の方に会ったことはない」としているが、文科省関係者の証言で県文書の信ぴょう性があらためて裏付けられた。 文科省関係者によると、一五年三月、官邸側から「近く県や市、学園の関係者が官邸に来ることになっている。官邸で誰が対応し、どういうスタンスで答えるのがいいか、文科省の考えを参考にしたい」と文科省側に連絡があった。同省側は「特区として対応すべきではなく、全国レベルの問題として考えるべきだ」
静岡市で八日にあった大相撲春巡業「富士山静岡場所」で、力士が土俵上で子どもに稽古を付ける「ちびっこ相撲」に、毎年参加していた小学生の女児が参加できなかったことが分かった。主催者側に日本相撲協会から直前に「女の子は遠慮してほしい」と連絡があった。 富士山静岡場所は前身を含め二〇一三年から毎年開催。少なくとも昨年までの三年間は、ちびっこ相撲で女子児童が土俵に上がっていた。今年は静岡市と静岡県焼津市の相撲クラブの女児五人程度が参加する予定だった。 主催した実行委員会の幹部によると、静岡場所を担当する日本相撲協会の荒磯親方(元幕内玉飛鳥)から四日に電話があり、ちびっこ相撲に女児を参加させないよう要請された。ちびっこ相撲には結局、焼津市と静岡市の相撲クラブの男子のみ約二十人が参加した。 電話があった四日は、京都府舞鶴市での巡業で、土俵上であいさつをしていた多々見良三市長が突然倒れ、看護師の女性らが駆
「日本一」の駅の新たな名物に-。鹿島臨海鉄道(臨鉄)は、読み仮名表記で最も長い駅名として知られる大洗鹿島線の長者ケ浜潮騒(ちょうじゃがはましおさい)はまなす公園前駅(鹿嶋市)に、国鉄で使用されていたホーロー看板に似せたシールの駅名標を設置した。臨鉄の担当者は「ぜひ見に来て」と鉄道ファンらへ呼び掛け、集客に願いを込めた。 (越田普之)
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