ブルームのタキソノミーに関する誤解 ブルームのタキソノミー (Bloom’s Taxonomy) というのは、教育の目標についての分類法であり、教育学の分野でしばしば用いられている。 上に引用した表では、ブルームのタキソノミー [1] が「知識」・「理解」・「応用」・「論理的思考力」・「批判的思考力」・「創造的思考力」の6つから成り立っているように見える。しかし、これは一般的なブルームのタキソノミーとかなり違ったものである。 1956年に出た最初のブルームのタキソノミーでは、以下の6つの要素が挙げられている (Bloom et al., 1956)。一目見れば分かるように、『2020年の大学入試問題』の半分とは合っているが、残りの半分とは全く合っていない。 知識 理解 応用 分析 統合 評価 ブルームのタキソノミーに対しては、修正もなされており、挙げられている要素がこれと違うバージョンのも