「人権がほしい。送還しないで」 入管法改正、クルド人女性 埼玉県川口市に住むクルド人のエリフさん(29)=仮名=は来日して約4年。現在は2回目の難民申請中だ。改正入管難民法成立により、申請が不認定になれば強制送還の可能性が高まる。出身国トルコでは少数民族であるクルド人への弾圧がやまず、2月の大地震で住居の確保も難しい。将来への不安は募るばかり。「人権がほしい。送還しないで」と訴える。 6歳の娘を抱き取材に応じるエリフさん(仮名)=2日、埼玉県川口市 エリフさん一家は2019年に来日し、23年1月に1度目の難民申請をしたが、認められなかった。支援団体によると、トルコ国籍のクルド人の難民認定は過去、22年7月の1例のみ。不認定に「この国から拒否されている」と感じたという。 日本に渡ったのは、母国での生活に危険を感じたからだ。トルコ政府は長年、クルド人に対して言語や独自の文化を禁じ、同化政策を進