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随想 : ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~
なんだか変な話でした。恋愛小説なんだけど、それよりもどちらかというとコミュニティ不全の話。 主人公... なんだか変な話でした。恋愛小説なんだけど、それよりもどちらかというとコミュニティ不全の話。 主人公ユラキが憧れていた少女、みうの携帯電話の番号を手に入れたことから、何故かとんとん拍子に告白されることに。ちょっと浮かれ気分のユラキくんだったけど、初デートの最後に彼女が言った台詞から何か日常がズレ出します。 中盤の打ちのめされっぷりは結構辛かった。徐々に、主人公の周りの世界が崩れていくような感覚が辛い。そんななかで、主人公を支えた「変わらぬ日常」が、意味のわからない一言、ぷりるん、だったんだなあ。 しかし現実的な面でみると、壊れそうな主人公を支えたのは姉の力も大きかったような気がします。あの姉がいなかったら衰弱死してたんじゃないだろうか、主人公。エキセントリックな姉だったけれど、その行動の裏にあった寂しさを思うと、ちょっと切ない。 妹のうずみに対するユラキの言動も、うずみ視点で考えると結構辛い