THE BRADY BLOG:リトル・アンセムズ 1． Never Mind The Fu**ers

彼女はバスに乗って家に帰る途中だった。 彼女の外見は中国人か日本人。韓国人かもしれないし、フィリピン人である可能性もある。 何にせよ、一見して極東、またはもっと広い意味でのアジア出身であろうことがはっきり見て取れる外見。その中年女性は、よほど急いでいたらしく、チャーチル・スクウェアのバス停に止まっていたバスに飛び乗り、後部座席へと歩いて移動した。 彼女が着用している赤いポロシャツの胸元には、TEDDY BEAR NURSERYという刺繍が見える。保育施設に勤める移民なのだろう。両手いっぱいにスーパーマーケットや１ポンド・ショップの袋を下げ、よちよちと頼りない足元で後部座席へと進む彼女の足が、つ。と何物かに触れ、転びそうになった。 足を通路まで投げだしてだらしなく腰かけていたスキンヘッド＆タトゥーだらけのおっさん2人組の、どちらかの足に蹴躓いてしまったのである。 「ソ、ソーリー」 と彼女はR

[nor_skmt]

“ よろよろと貧民街の坂を登る彼女の脇を、バスがぶるんぶるんと走り過ぎて行く。 彼女の胸の中に、久しぶりに、本当に久しぶりに、金銀の花火が打ちあがった。”

[transniper]

一気に読んでしまった

[nebokegao]

「「ファッキン・チンク」／それは彼女が日常的に耳にする言葉であった。」

[hariopip]

最近この人の文章がスペシャルだと認識した。文章を書く動機の感情や気づきの細かさと描写の精緻さがアンバランス。普通の書き手は、情緒のまま書いて、ロジカルでないか、ロジックで書いて、受け手の感情を無視する

[synonymous]

できすぎたオープニング。

[tanahata]

THE BRADY BLOG:リトル・アンセムズ　1．　Never Mind The Fu**ers

[frkw2004]

多分、この運転手もかつて卑語をしゃべっていたのだろう。そして何か言葉の力の持つ不思議を体験し丁寧な言葉使いをするようになったのでは。ことばには力がある。そう、何物にも代えられない、時間すらひれ伏す。

[laislanopira]

ネバー・マインド・ザ・イディオッツ

[airj12]

ええ話や(　；∀；)