『紙の月』 - 空中キャンプ

人間関係において、他者に何かを与えるということが、いまだによくわからない。自分は長らく、与えることのできる人間になるべきだと考えてきた。見返りを期待することなく与える姿勢を持つ必要があると。純粋に、贈与をしたいという感情の発露として、与える側の人間になれないものかと思案してきたが、そのような考えはやや単純だったし、与えさえすればいいというものではないらしいと気づくまでに時間がかかってしまった。仏民族学者、マルセル・モースの『贈与論』は、世界のさまざまな民族、共同体における贈与の形態を研究したテキストだが、同書では「どんな社会においても、贈り物の性質の中には期限付きでそれを返す義務が含まれている」「十分にお返しをする義務は強制的なものである」と論じられている。モースが正しいとすれば、どうやら、返礼を欠いた贈与は両者の関係を破壊してしまうらしい。 銀行で横領した巨額の金を、恋人との逢瀬でひたす

[htnmiki]

詳しく書けないが小林聡美の中で何かが変わっただろう瞬間がある。あそこだけで俺は満足した。

[barlog]

これ、監督冥利につきる一本だと思うな。というか角田先生はズルいと思えるくらいこの手の葛藤物語を書くのに長けている。

[HtandJING]

夫に対する贈与も踏みにじられているんだよな

[negi_a]

ぎくりとした。常々、「与えられる人間になりたい」と思っているから

[mementm0ri]

えてしてこういう物語に救いを求めるタイプの人は与える側の人間だと思う

[maturi]

　http://www.amazon.co.jp/gp/product/4121021398　贈与の歴史学 （桜井 英治 ）｜恋人を甘やかしたいし、甘やかされたい｜さはさりながら、今年の投票はいつから

[testedquality]

美しい感想。何度も繰り返し読んでる。母親の無償の愛も同じように相手を破壊するかもしれないと自覚している。

[koguus]

素直に没入しかつ豊かな語彙で感想を述べるとこのようになるのだなあ。ほれぼれ。

[yojik]

空中キャンプさんの映画評、あいかわらず美しい

[laislanopira]

“たとえ贈与が不可能であるとしても、他者へ何かを贈るという行為の誘惑に、いったい誰が勝てるだろうか”

[underdog_slumber]

贈与

[Caerleon0327]

滋賀銀行9億円横領事件（1973）足利銀行詐欺横領事件(1975)三和銀行詐欺横領事件（1981）このへんを想起させる。

[ueshin]

テレビドラマでは承認欲求の欠如がテーマに思えたのだが。不倫メロドラマではなく。

[otokinoki]

映画も原作小説も大傑作です

[imakita_corp]

原田知世派対宮沢りえ派の抗争かと思うたら人類学だった。ポトラッチは蕩尽の徹底だったのか。にしても原田知世と宮沢りえのどちらに付くべきか。NHKのは原田知世を舐め回すように見てたので話が頭に残ってないｗ

[y-kawaz]

与え方ってものがあるんじゃね。

[yui2fashion]

『紙の月』 - 空中キャンプ

[t___s]

贈与論よんでみよう

[soh3914]

"『紙の月』の主人公は、贈与と返礼の循環を実感したかったかのように見える"

[groovy0302jp]

「紙の月」評

[hase0831]

紙の月、観たい。